[Data]
ハード:Playstation
メーカー:SCE/エグザクト/ムームー
発売日:1996.04.26
ジャンル:アクション
実勢価格:100~200円(中古価格)

評価:★★★☆

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[Review] 2013.03.27

Jumping Flash!2 アロハ男爵大弱りの巻

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 前作「アロハ男爵ファンキー大作戦の巻」で宇宙市役所を困らせたアロハ男爵が、謎の巨大生物「カピタン・スズーキ」に本拠地であるムームー星を奪われてしまい、宇宙市役所に助けを求めるところから始まる、3Dジャンプアクションゲームの第2弾。
 アロハ男爵はあれだけいろいろ悪さをしておきながらも宇宙市役所にちゃんと税金を払っていたので、 市役所も動かざるを得なかったというストーリー展開がいきなり面白い。前作のロビットはジェットポッドを集めないと空へ飛び立てなかったのでジェットポッドを集めていたが、今作ではその必要がなくなり、代わりに囚われのムームー星人を4人集めるように代わっている。

 前作でまったく使い物にならなかったレーダーも性能が上がったようで、東西南北の方向表示が付いたほか、ジャンプ台に乗ったときに残りのムームー星人の方向を示してくれるようになった。4人集めた際もジャンプ台の方向を示してくれる。表示範囲の狭さは相変わらずで、通常時にムームー星人を探すのにはまったく向いていない。
 ジャンプについても、タイミングがちょっと修正されたようで2段・3段ジャンプが飛びやすくなっているほか、画面右にジャンプメーターが付き、多段ジャンプのタイミングが掴みやすくなるなど、総じてプレイしやすいように調整されている。

 そのほかの追加要素としては、画面上部に表示されるお助けロボを最大4種類から選べるようになった(ゲームの進行具合によって増える)とか、ゲーム内容によって手に入る「勲章」を集められるようになった、など。勲章システムはPS3でいうところのトロフィーみたいな扱いだが、ゲームをクリアするかゲームオーバーになってタイトル画面に戻らないと確認およびロボの変更が出来ないので、そこまで重要でもない。せめてステージ選択時に確認できると良かったのだが。

 クリア後のお楽しみに関しては、助けたアロハ男爵がカピタン・スズーキを従えてロビット(宇宙市役所)に反旗を翻すという内容の2周目が始まり、サブタイトルも「アロハ男爵恩知らずの巻」に変わる。ステージの構成やムームー星人の位置などが大きく変わり、難易度はもちろんアップ。単なる2周目にしなかったあたりはさすが。
 前作のエクストラモードに当たる「SUPER」も搭載され、前作同様に倍速移動&6段ジャンプが出来るようになる。メーターが出来たおかげで6段ジャンプもやりやすくなり、前作以上に爽快感が味わえる。100万点クリアが条件となっているが、コンティニューにさえならなければ100万点の突破は容易い。

 操作に新しく要求されることがないので目新しさは少ないが、前作で基本部分は完成されており、前作のいいところはそのままにプレイしやすくなった。ボリュームとしては2周目を入れて前作のちょうど倍になる計算(ワールドは前作と同様6なので)だが、倍になってもボリュームたっぷりというほどではない。途中セーブを挟めないアクションゲームとしてはこんなもんだろうという感じ。
 前作をやってみて普通にプレイできれば飛びついて損はない。