[Data]
ハード:Playstation
メーカー:カプコン
発売日:1998.07.30
ジャンル:格闘アクション・3D
実勢価格:1,000~2,000円(中古価格)

評価:★★★☆

[Review] 2010.09.19

私立ジャスティス学園 LEGION OF HEROES

 アーケードでもヒットを飛ばした学園3D格闘アクションゲームのPS移植版。

 アーケードの完全移植+新キャラ追加等の「アーケードディスク」と、シミュレーションモード「熱血青春日記」などを盛り込んだ家庭用オリジナルの「エボリューションディスク」の2枚組。2人でタッグを組み、片方はパートナーとして「2プラトン攻撃」と呼ばれるタッグ攻撃を駆使して戦う。

 ゲームの内容としては、軸移動はあるが基本は前進後退とジャンプ・回り込みが主な操作となるので、操作系は2Dの格闘アクションに近い。熱血コンボと呼ばれる弱→強(→必殺技)攻撃が基本で、先行入力がかなり甘いので初心者でも簡単にコンボをつなげることが出来る。さらに相手を空中に飛ばして連続攻撃を仕掛ける「エアバースト」という要素もあり、これもさほど難しくなく楽しい。

 エボリューションディスクは、上記のシミュレーションモードのほかに、アーケード版からバランスを調整したモードが収録されている。

 プレイしてすぐにわかる変更点は弱キックからの熱血コンボがつながらなくなっているという点だが、弱キックはもともと特殊中段攻撃でやたらと強い攻撃だった&上段攻撃の弱パンチの存在意義がいまいちなかった、というのがアーケードの難点だったような気がするので、まあうまいこと調整したかなと思う。

 熱血青春日記に関してだが、まずはオリジナルキャラクターの育成要素に関して。何度もプレイしていない上での感想になるんだが、覚える必殺技や身につくスタイルが非常にわかりにくい。

 気づいたら必殺技が大きく変わってるとか、1回1回確認しながら進めないとだめなのか?簡単に確認できる画面一つ(ここ変わったよみたいなメッセージでもいいし)あれば大きく違ったと思うんだけども。入学・期末試験などで基本操作をチュートリアル形式で学べるのは非常に親切。

 もう一つのシミュレーション的要素については、恋愛要素もある(男だろうが女だろうが誰でもくっつけるのには笑ったが)しキャラクターの成長要素もあるが、基本は校内を移動→キャラと会話というパターンに終始し、途中にミニゲームはあるものの強烈に面白い要素にはなっていないような気はする。

 それでも、登場キャラクターそれぞれに大きなインパクトのあるゲームなので、キャラにはまれば楽しめることも間違いはなく、個人的には育成要素よりもこっちをメインに進めたほうが楽しいのではないかと思う。

 基本アーケードではまった人向けのファンディスク的な印象。アーケードでプレイした人なら損はしない。それ以外で飛びつくとすればやはりキャラクターになるだろうな…