[Data]
ハード:Playstation
メーカー:ナムコ
発売日:1997.11.13
ジャンル:クイズ
実勢価格:600~800円(中古価格)
公式HP:Link(PS版)

評価:★★★

子育てクイズ マイエンジェル

●概要
 女の子の親になり、クイズに答えて子供を育てよう。1996年7月にアーケードゲームとして稼働開始した同名クイズゲームの家庭用移植作。アーケードでは3作まで登場したが、家庭用として移植されたのは初代のみ。PSでは家庭用オリジナルの続編「もっとマイエンジェル」が1999年に発売された。

●主な内容
 女の子が生まれてから25歳になるまでをクイズに答えて育てていく。1歳毎に4種類の性格「まじめ」「いろけ」「おたく」「わんぱく」があり、答えたクイズの内容や間に挟まるイベントの選択によって性格値が変動、1歳毎に一番高い性格値の見た目に代わる。
 クイズ形式はアーケードおなじみの4択クイズ形式で、○×△□ボタンを押して回答(一部3択になる場面もある)。回答した速さによって”養育費”が貯まり、イベント時に使うことができる。
 一部ステージでは特殊問題としてジャンルセレクトがあるが、他ゲームのような「歴史」「ゲーム」「スポーツ」とかではなく、「元気の出る問題」「恐ろしい問題」「きれいな問題」など、キーワードに関連した問題が出題される。そのほか、過去に間違えた問題の再出題なども。

●アーケードモード
 アーケード移植をベースとしたモード。一部画面の配色が変わっていたりするほか、問題自体の差し替えも行われている。特にアーケード版ではアダルト系問題が頻繁に登場していたのに対し、さすがに家庭用では無理だということでごっそり削除され、代わりにアーケードにはない新規問題が追加された。
 普通にプレイする上での問題は特になく、家庭用らしく何回でもコンティニューが可能なのでいつかは先へ進める。20歳を超えてきたあたりからの問題難度が非常に高いので、長期戦対応なのはありがたい。

●アットホームモード
 家庭用オリジナルのモード。基本の流れは同じだが、グラフィックが書き換えられているほか、娘の名前を入力制にして自由に設定できるようにしたり、イベントにミニゲームを追加するなどしている。問題数は公式によるとアーケード7,000問→PS版15,000問とのことで、倍以上になった。

 3歳毎にセーブができるようになったが、代わりにライフが0になった時のコンティニューがなくなり、1回のステージごとにハートが全回復するようになった。代わりにライフが0になるとその時点でゲームオーバーとなり、セーブ地点まで戻される。ライフは初期値で10あるので余裕があるように思うが、後半の難度がアーケードモードよりさらに難しい印象で、あっという間にゲームオーバーになってしまう。おそらく問題数が増えていることも絡んでいるんだろうが…。

●ラブラブモード
 アットホームモードでクリアした娘のデータをもとに、同じ高校に入学した男性生徒となって娘に振り向いてもらえるようクイズに答えていく。アットホームモードでクリアした娘の性格がそのまま反映され、複数の性格でクリアしているとスタートの時点でどの性格にするかを選んでスタートできる。クイズに正解すると好感度ゲージが上がり、間違えると下がる。

 ライフは8でステージごとに最大値まで回復するが、アットホームモードとは違って間にセーブがなくコンティニューもないので、こちらも後半に進むにつれてかなり厳しい難度に。しかも正解率によっての好感度の上下もあるので、不正解をなるべく少なくしなくてはならないというのもさらに難度を引き上げている。

●総評
 イベントが非常に豊富で、年齢や性格によって少しづつ変わっていく娘の見た目や言動を見ていくだけでも楽しい。クイズの回答内容も性格値に絡むが、イベントの選択によっておおむねコントロールできるので、ある程度思い通りの性格に持っていきやすいのはポイント。
 4つの性格はそれぞれわかりやすい容姿になるが、オタクだけはもうちょっと何とかならなかったのかと…。やっぱり真面目が一番かわいいですね。年齢によってはわんぱくもかわいいけど。

 オーソドックスなクイズゲームで、後半の難度にめげなければ十分楽しめるのではないだろうか。自分はこのシリーズ1と2のアーケードプレイ経験があるが、中盤以降あまりのクイズ難度にめげてクリアまでたどり着いたことがないので…