[Data]
ハード:Playstation
メーカー:バンダイ
発売日:1996.06.28
ジャンル:レース
実勢価格:100~300円(中古価格)

評価:★☆

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[Review] 2013.03.27

SDガンダム オーバーギャラクシアン

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 ナムコの名作シューティングゲーム「ギャラクシアン」のキャラクターをSDガンダムに置き換えた作品で、SDガンダムとしての作品は次世代機初。バンダイがギャラクシアンの開発元ナムコに許諾を得て開発・発売へと至っている。
 画面上部に編隊で待機するMS隊を撃ち落してゆくのが目的で、全てのMSを倒すとステージクリア。シャア専用ザクやギャンなどの敵主要ユニットは耐久力の設定があるが、一般MSは1発当てれば撃墜できる。

 中身がギャラクシアンそのままなので、細かい説明はほぼ必要ない(上記の2行でほぼ完結)ほどシンプル。オリジナル要素はアイテム(5色のハロ)があることくらいだろうか。
 視点変更が出来るのも新しい部分か。L/Rボタンで自機寄りか遠めかの変更が出来るようになっていて、一番遠ざかると本家ギャラクシアンのような真上から見たような視点となり、逆に一番近い視点はスコープから見る完全3D視点となる。

 ゲームメニューは、初代ガンダムのストーリーに沿ってステージをクリアしてゆく「GUNDAM STORY」モード、プラモから派生のSDガンダムシリーズ作品・Gチェンジャーのストーリーで進んでゆく「G CHANGER STORY」モード、本家ギャラクシアンの視点・システムでキャラクターだけを変えた「GALAXIAN REMIX」モード、2P対戦モードの4つ。
 初代ガンダムのストーリーモードでは原作同様に永井一郎氏のナレーションが入るが、他の登場人物は一切このゲームに出てこないため、ナレーションとCGムービーのみとちょっと寂しい演出となっている。Gチェンジャーのモードについては、ストーリーモードと言っても間にムービーが挟まることもなく、主役級と思われるMSを選んでステージをクリアするだけというもので、こちらはもっと寂しい限り。

 ギャラクシアン自体がシンプルで完成されたゲームなので、このゲームも決してつまらないわけではないのだが、ガンダムであること以外に目新しいところがないのが痛い。オリジナルと言えるかな?という要素のひとつが最初に書いたアイテムだが、頻繁に出てくる割に大して使えない(特にガンキャノンなどの援軍)など、存在そのものが微妙。
 もうひとつの視点については、確かに完全3D視点は新しいのだが、敵は左右に高速に動きながら自機に迫ってくるのに自機は左右には向けない・ライフルも正面にしか撃てないわけで、ゲームとしてはまったく機能しない視点になっている。

 最初はそこそこ楽しめるが、長くプレイするゲームではなく、後々思い出してプレイしようかな?という感じでもない。ナムコに許諾まで得ているのに、ガンダムと組み合わせていいゲームを作ろうという気概が感じられない、足して2で割っただけのゲームという印象。