[Data]
ハード:Playstation
メーカー:D3パブリッシャー
発売日:2000.09.14
ジャンル:パズル
実勢価格:100~300円(中古価格)

[Data2]
ハード:PS Game Archives
配信開始日:2010.03.24
価格:300円

評価:★☆

simple37

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[Review] 2011.06.07

Simple1500シリーズ vol.37 THE イラストパズル&スライドパズル

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 Simple1500シリーズより、イラストパズル(イラストロジック)とスライドパズルをセットにしたパズルゲーム。イラストパズル500問・スライドパズル100問の計600問となかなかのボリューム。製作はこのゲームが唯一の総合製作となったアースリープロダクション。どちらかと言うと、ゲームそのものよりはムービー・パッケージなどの分野で活躍する会社のようだった(ペルソナ2 罰のファンディスクも手がけたらしいが、ゲームと呼ぶには無理があるだろう)。

 イラストパズルとスライドパズルの問題数に大きく違いがある上、スライドパズルは結局絵が違うだけで、例えば5×5のマスであれば数字だろうが絵だろうがやってることは一緒。このあたりを考えると、「&」とついてはいるが、スライドパズルはほぼオマケのような扱いで、イラストロジックメインで考えたほうがいいかなと思う。

 ルールは雑誌やゲームでよく知られたイラストロジックとまったく同じ。操作系は○で塗り・×で×印・□で消去・△で仮塗り といった感じで、これもほぼ定番。変にこだわっていない分、すんなり入っていける。マスは25×20までと大きくはないが、まあ家庭用ゲームでやるならこのくらいの大きさが限度だろう。
 せっかく完成までこぎつけても、出来上がりのグラフィックが全体的にチープすぎて色をつけられても判別が難しいのはちょっとした笑いどころ。モナリザの絵(左上の画像参照)あたりもそうだが、判別以前の問題で突っ込みどころが多すぎる。

 このゲームならではの要素としては、一般的な白黒のイラストパズルのほかに「カラー」という最大5色に塗り分けるイラストパズルを導入している点が挙げられる。L1・L2ボタンで色を切り替えて塗り分けるのだが、今までのイラストロジックの「数字と数字の間は必ず1マス以上空ける」という鉄板ルールを「同色の場合のみ」と変えたことで、ゲーム性が大きく変わっている。個人的にはあまり好きではなかったモードだが、今までの常識が通用しないという意味では面白い。カラーになったところで突っ込みどころの多い絵は変わらないのだが。

 難点を挙げると、とりあえずはロード時間の多さが真っ先に上がる。パズル開始画面までにロード時間が必要だというのはわかるが、ゲームスタートにロード・モード選択後ロード・カテゴリー選択にロード・問題選択後ロード・前の画面に戻るにもロード…と、必要とする場面があまりに多すぎてここだけで萎える。ロード時間も1回につき3~5秒と決して短くなく、すごく待たされてる感が強い。
 カーソルの移動がちょっともたつく・斜めに移動できない(斜めに押すと上下に高速移動する)など、操作性の部分も詰めが甘い。これもSimple1500シリーズだからまだ許されるかなというところ。

 ボリュームだけが褒められる点だが、今さら300円出してPSアーカイブスでプレイするようなタイトルでもない。simpleシリーズ全体的に言えることなのかも知れないけど。