[Data]
ハード:Playstation
メーカー:D3パブリッシャー
発売日:2000/09/14
ジャンル:レース
実勢価格:200~500円(中古価格)

評価:★★

[Review] 2009.02.06

Simple1500シリーズ vol.38 THE リアルレーシング TOYOTA

 TOYOTAの実在車種16種が登場・コースも鈴鹿・富士スピードウェイなど実在のサーキットをモチーフに9コースを収録したレーシングゲーム。複数のコースを走ってチャンピオンを目指すグランプリモードと練習用のスポットレースモード・タイムアタックモードを収録、レース後にはカメラアングルの切り替えが可能なリプレイも搭載している。実在車種に実在コースをモチーフということで、狙ったところはタイトルの「リアルレーシング」の通り、ドライビングシミュレーターばりのものだと思う。

 …なんだが、車体の動きが軽すぎて、シミュレーターとしてはまったく向かない。ものすごい勢いで曲がってくんだもの。動きが重過ぎてレースゲームにすらならないゲーム(DRIVING EMOTION TYPE-Sみたいな)もどうかとは思うが、ここまで軽いとな。とは言え、リアルレーシングと思わなければ軽く楽しめるのも確かか。

 グラフィックはまあまあ頑張っているが、このゲームの発売が2000年だから、出た時期を考えればさほどすごくはない(97年に出てるグランツーリスモ初代と同じかそれ以下くらいの質)。まあ値段が値段だから文句は言えんよなぁ。車体がピカピカ光る(無駄な)エフェクト?もついてきてはいるが、どのアングルでも出てくるのはおかしいと思う。

 登場車種の16ってのも、カラーを変えられたりはするものの間違いなく少ない。これもSimple1500シリーズだからこそまだ許せるってところだろう。グランツーリスモをはじめとした実在車種多数のゲームが乱立していた中、このシリーズじゃなかったら総スカンだった可能性もある。

 このシリーズ全体的に仕方ないことだとは思うが、圧倒的なボリューム不足が痛い。結局グランプリモード以外にやることがなく、タイムアタックに至ってはこのゲーム自体にセーブ機能がないため、いくら走ってもゲームを終了したらそれまでと言う謎仕様。タイムを争うレースゲームにおいて、結果が何も残らないってのは結構致命的だと思うのだがどうだろう。

 レースゲームとして考えればまあまあ遊べなくはないのだが、プレイ時間はそんなに長くないだろうなーと。数百円くらいだったら検討する価値はあるかもしれないけどね。