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ハード:Playstation 2
メーカー:カプコン
発売日:2007.11.29
ジャンル:アクション
実勢価格:100~200円(中古価格)

評価:★★★☆

戦国BASARA2 英雄外伝

 戦国時代を舞台にした一騎当千型アクションゲーム、戦国BASARAシリーズの第2弾「戦国BARASA2」に追加要素を盛り込んだ作品。メインとなるストーリーモードでは新しく3名のプレイヤーキャラクターを選ぶほか、前作からの一部キャラに外伝ストーリーモードが用意された。2のストーリーモードはプレイできないが、2で育てたキャラクターのレベルやパラメータ・アイテムなどをコンバートさせることは可能。
 イベントなどをCGで表現していた今までと違い、今作ではキャラクター選択時やイベントムービーなどはすべてアニメーションでの表現に変わった。どっちがいいとか悪いは特にないが、ぱっと見すぐわかるというところか。
 シリーズとしては初の2人同時プレイに対応したのも変更点。2人プレイ専用の「対戦モード」が新たに搭載されたほか、前作からある天下統一・大武闘会モードの2つについても2人同時プレイができるように変更が加えられている。

 プレイヤーキャラとしての初登場は、片倉小十郎・お市・浅井長政・風魔小太郎・徳川家康・北条氏政・今川義元・本願寺顕如の8名。うち風魔小太郎までの4名にストーリーモードがあるが、風魔小太郎については「外伝ストーリーモード」での収録となっている。ストーリーモードは全5章・外伝ストーリーモードは全3章の構成。目新しいところはないが、敵武将として初登場となった松永久秀の極悪ぶりを楽しむくらいだろうか。藤原啓治氏が声を当てているが、これがハマリ役。
 残りの4名については天下統一モード・大武闘会モードなどでひっそりと使えるようになっているが、いくらなんでもひっそり過ぎるのではと思う。公式HPですら普通の登場人物扱いなので、気付かなかったプレイヤーもいるのでは?

 基本の動きについてはほぼ前作に準じているが、500Hitごとのフィーバーに加えて、500Hitになった瞬間より10秒間発動する「フィーバードライブ」という要素が追加され、フィーバードライブ中は敵からの攻撃を受けてもコンボが途切れなくなるようになった。コンボ稼ぎの要素がさらに加わったことになる。

 大武闘会モード・天下統一モードも細かく変更点はあるものの、ほぼ前作に準じているので目新しいほどではない。追加と言える部分はストーリーモード・外伝ストーリーモードのみで、新規で発売されるゲームとして捉えた場合、ボリューム不足は否めない。パラメータ関連のやりこみ要素についても、前作をプレイしていれば前作からコンバートできるので、実質新キャラ8名ということになり、こちらも追加ボリュームとしてはどうかと言うところ。
 前作からのキャラにはそれほどスポットが立たないので、今作があれば2はいらないのでは?という思考も通用せず、結局2作とも買わないとならない。追加部分は素直に嬉しいところだが、この内容でフルプライスってどうなの?ということになってしまう(もちろん今なら中古で100円足らずなので全く問題ないんだが)。
 模倣元…というかこのジャンルの先駆け「真・三国無双」シリーズについてもアペンドディスクという形で「猛将伝」が出ているが、価格はちょっと安め。安かろうが何だろうが、この販売手法自体どうかと思うところもあるのだが。

 あくまでBASARA2プレイヤー向け。今ならBASARA2とまとめ買いで楽しむのがいいかも。