真・三國無双2
●概要
光栄が2000年に発売してヒットとなった一騎当千型アクションゲーム「真・三國無双」の続編。前作のおよそ1年後に発売され国内で100万本を超える売り上げを達成、一躍シリーズの名を世に知らしめた。
三國志の物語に沿った形でストーリーが進行し、三國志の主要武将をプレイヤーキャラとして使用することが出来る。前作第1作でもすでに28名ものプレイアブルキャラがいたが、今作ではさらに増えて総勢41名となった。
●基本操作はそのまま爽快感アップ
基本的な操作は前作と同様、□ボタンの通常攻撃と△ボタンのチャージ攻撃をメインに、×のジャンプとL1のガード、○ボタンの無双乱舞などを使い分けて進む形。前作ですでにほぼ完成された操作系であり、ここは大きく変える必要はないということだろう。倒れるとなぜかアイテム使用を乱発する謎の敵武将も改善されるなど、挙動もしっかりと調整されている。
何より一番変わったのは敵を切った時の爽快感、音が変わったことで爽快感が大きく増している印象。ズバッと斬った感があると言いますか。これを体験してから前作をやり直すと音が軽くてビックリする。
前作でもそこそこ猛威を振るっていた遠距離攻撃系(弓兵・弩兵)は今作でも非常に強く、こちらからは見えない遠くから容赦なく打ち込んでくる。なぜか受けるダメージが近距離攻撃のそれよりも強いというのもよくわからず、これについては謎ばかり。
●装備システム
今回から各武将の武器が複数用意され、装備を変えることでパラメータを変動させることが出来るようになったほか、戦場で手に入るアイテムのほかに常時装備して能力値アップなどを行える装備アイテムが追加された。2つとも今現在では当たり前とも言える要素だが、ここで初登場。
武器は各武将につき4種類あり、3種類は難易度”普通”で無双モードを進めているとほぼ手に入るが、4種類目だけは難易度”難しい”限定でしかも条件付き。普通ですら後半のステージはなかなかの難しさになるので、この4種類目の武器集めはなかなか厳しい。単騎で敵陣深くまで突っ込むとあっという間に死ねるゲームなので、頭を使った進め方も必要になるだろう。
●ゲームモード
前作同様、各陣営のストーリーを追う形で進む「無双モード」がメインモードとなり、クリアしたステージを自由に遊べる「フリーモード」の2つは前作から引き続きの登場。新モードとして、決められたミッションをクリアする「チャレンジモード」、2人での対戦プレイが可能な「VSモード」が追加されたほか、三國志に登場する武将の説明が見られる「武将辞典」も追加された。
チャレンジモードは、体力が0になるまで敵を撃破し続けてその数を競う”斬合”と、100人撃破するまでの時間を競うタイムアタック”神速”の2コースにチャレンジすることが出来る。2つというのは決して多くはないものの、アクセントとしてはいいモードだろう。
戦場が前作の7から23に大幅増となり、無双モードでプレイする際のステージかぶりが少なくなったこともいい変更点。とは言え、同じ勢力だとステージ構成は似てくるので、同じ流れを何度かはプレイすることになるんだろうけど。
●総評
グラフィックの向上やSE面の向上、ボリュームも大幅に増えて様々な調整も加えられ、前作の問題点は一通りクリアにしたと思われる作品。とにかく安いので、無双シリーズ最初のプレイにもいいかもしれない。