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ハード:Playstation Portable
メーカー:D3パブリッシャー/インテンス
発売日:2011.04.21
ジャンル:トラップアドベンチャー
価格:600円(ダウンロード専売)

評価:★★☆

密室のサクリファイス ミキ:ハイテンションナイト

●あらすじ(公式HPより)
 今回の主人公は、人工知能を持った高性能お掃除ロボットです。 音声で会話をすることも、アームを伸ばして物を取ることも出来ます。そのほかにもスキャン機能やジェット機能なども搭載しています。
 その主人公が、大きな荷物で阻まれて移動できなくなっているところでミキと出会います。体育倉庫に閉じ込められてしまったミキとともに脱出を試みるドタバタなストーリーです。

●概要
 主人公である高性能お掃除ロボットを操り、体育倉庫に閉じ込められてしまったミキと協力して脱出を目指すトラップアドベンチャーゲーム。密室のサクリファイススピンオフ作品の第2作で、今回も5人の少女のうちの一人「ミキ」がフィーチャーされている。2017年現在ではこの2作で止まっており、おそらく3作目以降はないのだろうと思われる。残り3名はキャラ設定的に困難だったか。クロエやオルガがこんな感じではっちゃけたらちょっと引くな。アスナも闇深くて想像しにくいし。

●前作同様・もしくはそれ以上の振り切れ具合
 前作5人の中では若干優遇されていたところは見受けられたミキのフィーチャー作品だが、時間軸が本編より前の足を怪我する前のミキということで、本編のような病み具合はなく終始非常に明るく、同じキャラ?と思うくらいの変貌を見せている。

  主人公のロボットは画面上のアイテムなどを探せる「スキャン」が使え、この機能でいろいろなアイテムを見つけて進んでいくのだが、ミキに対してスキャンすると服が透けて見えるというオプション?がついており、この機能を使ってCGを集めていく。さらに、道中手に入るアイテム「型抜き」を一定のミキCGで使うと、来ている服の部分だけを大小の丸で塗りつぶすいわゆる「丸抜き」を見ることが出来るなど、前作よりも乳揺れごり押しじゃなくいろんなパターンを使うようになった。
 とは言え、謎解きの中に無理やり乳を絡める場所もやっぱり出てくるので、結果前作以上に振り切ってるようなイメージだ。これだけネタばらしにもなってしまうが、「B地区」はさすがにベタすぎて笑ってしまった。

●相変わらずの謎解き難易度
 これはシリーズ全てに言えることだが、難易度は相当高い。今回もヒントを参照できるようになっているのでまだ詰まることは少ないが、なまじスキャン機能を入れたばっかりにスキャンしないと見えない(取れない)アイテムまで出てくる始末で、しかもその機能も途中で使用回数に制限が付く。
 CGコンプにはスキャンによる透けCGも必須なので無駄打ちできないというところもあり、1周でCGコンプはかなり困難と言っていいだろう。そういった意味では前作よりボリュームが増えたと言えなくもないが。

●総評
 イトカ編もそうだが、このボリューム感で600円というのは正直安い感じはしないので、本編をプレイしたユーザーでミキ好きなら、の一言。あとは、せっかく女子が出てくるゲームなんだからこういう要素もないとね!という方に。