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ハード:Playstation Portable
メーカー:ナムコ
発売日:2006.09.14
ジャンル:レース
実勢価格:500~1,000円(中古価格)

評価:★★★★

リッジレーサーズ2

●概要
  「リッジレーサーの同窓会」、再び。前作リッジレーサーズからおよそ2年、 初代リッジレーサーからリッジレーサーVまでの家庭用+レイブレーサーのコースをリファインして収録した、リッジレーサーズシリーズ第2弾。ニトロをはじめとした前作の要素はすべて揃え、新コースの追加などを図った作品。

●ゲームメニュー
 メインとなるのは前作同様「WORLD TOURS」で、車のクラスに分かれた2戦~最大6戦の連戦ツアーを戦うモード。最終戦を1位でクリアすると新しい車がもらえるか、様々なプライズ(過去作のムービーなど。車のデザイン集はなくなった)がもらえる。ツアー数は前作より増えて56となり、前作同様の「BASIC」「PRO」「EX」に加えて、超高難度の「MAX」ツアーが新しく加わった。分数を設定すると自動でコースを組んでくれる「おまかせ」も引き続き登場。
 前作の「SINGLE RACE」は区間ごとの制限時間が設けられた「ARCADE」に変更。「TIME ATTACK」「WIRELESS BATTLE」は前作同様収録されているほか、1vs1の対戦が出来る「DUEL」(前作ではワールドツアーの中での1つの方式であった)・4台で対戦し1周進むごとに最下位の1台が脱落する「SURVIVAL」が新しいゲームモードとして加わっている。

●コース・BGM
 前作の12コースに加え、前作に入っていなかったリッジレボリューション:1コース・レイジ:2コース・R4:6コースの計9コースが新規に収録され、これでリッジ・レボリューション・レイジ・R4・レイブの5作のコースはすべて収録されることとなった。BGMも過去作追加収録とリミックスの12曲が追加され、計42曲に。ここは相変わらずR4推しが非常に強く、前作同様のレイジの冷遇っぷりが若干悲しい。

 ※どうやらマスターの音源がなく、収録したくても収録できない事情だった模様

●超高難易度「MAX」ツアー
 「WORLD TOURS」EXツアーをすべてクリアすると最後に解放されるのが「MAX」ツアー。クラス1~6+Special1・2合計8クラスのツアーだが、敵車の能力の高さもさることながら、敵車のみ”ニトロ使い放題”がなかなかにエグい仕様。スタート直後の使用はもちろん、近いづいたら発動・追い抜いた直後に発動して抜き返される…と、使い放題を有効活用?して理不尽にも感じるほどニトロを使用しまくる。前作簡単すぎない?という声も相当あったんだろうが、思いきった難易度を突っ込んできたなあ、とは感じる。

 1回ニトロを使うと連続は使わない(一定時間をおいてから使う)という特性があるようなので、ニトロを3つまとめて3週目の最後に使うという方法で序盤は何とかなるのだが、後半にカーブが多いコースではこの方法も使えず、クラス2のコース1・クラス3のコース3あたりは何回やりなおしたか覚えてないくらい苦労した。特に後者は普通にトップと5秒差つけられるレベルで始まり、ここまで途方に暮れたのはリッジシリーズ初だったかもしれない。

 MAXツアー全体を通して見ると当然ながらクラス1が一番簡単だったが、次に簡単なのは最後の2つ、SPECIAL1→SPECIAL2だったりする。コース難易度の問題でSPECIAL2のほうが難しく、SPECIAL1は今までさんざん苦労したのは何だったんだろうくらいあっさりクリアできる。

●総評
 Wikipediaにも「2というより完全版」と書かれているとおり、グラフィックも何も変わっていない追加要素のみの作品なので、新作・続編と思って飛びつくとあれ?となる。前作からすでに完成度のかなり高い作品なので、そこからいろいろと進化させるのはさすがに厳しかったのかもしれないが、これを2年越しの2作目だとして考えると…というところか。
 プライズが若干違う・ツアーの内容が違うなどしているので、これがあれば1はいらない子というわけでもないのがまた…。面白いことには変わりないので、まあ2作プレイするのが最善かとは思うけど。