PC98で発売された後PCエンジンへ、続いてこのサターンへと移植された縦スクロールシューティングゲーム。PC98ではエロゲーとして発売されたタイトルのようで、サターン版では少し抑え目のグラフィックではあるが「18歳以上推奨」の指定がなされている。まあ、グラフィックは大したことないにしても声がねぇ…。まあ、規制がかかるだけはあります。
ゲームの内容ですが。惑星「ウェスティナ」を舞台に、ウイルスに侵された統治者たちを救うため「アウトロー」ブロゥとファラの2人が立ち向かう。ブロゥとファラはウイルスの抗体を持ち、各所を統治する「マスター・エンヴリオ」をウイルスから治療していく。ストーリー自体は結構深くまで考えられてるし、まあまあ面白いと思った。
で、このマスター・エンヴリオってのがみんな女の子で、しかもウイルスの抗体を照射するのになぜか全員裸にされられる…というむちゃくちゃな展開。さすが元エロゲーってところです。ステージは全部で8ステージで、ステージクリアごとにヴィジュアルシーンが入るようになっている(1枚絵ばかりの構成だが)。 声に結構有名どころの声優を使っているようす(折笠愛とかないみかくらいしかわかんなかったけど)で、絵よりも声にインパクトがあるかも。
シューティング部分に移ると、こちらはメインウエポン(バルカンかレーザー)とサブウエポンで進むオーソドックスな形式で、サブウエポンを捨てる?ことでボムも使用可能。サブウエポンは3つまでストックできるようになっている。自機は1機のみだが最大7つのライフ制。 L/Rボタンでは無敵時間もある(らしい)高速移動が出来る。シールドや回復などのアイテムもあり、基本システム部分はうまくまとめているように思う。
サブウエポンが豊富なのも面白い。ミサイル、ホーミングレーザー、ナパーム弾などに加えてガンダムでおなじみの”ファンネル”まである。 ファンネルって名前までそのまんま使っていいのかと思うところもあるが、別に特許とってるわけでもないしいいんだろう。知らんけど。 捨てることで発動するボムもサブウエポンによって効果が大きく変わるようにもなっている。
ただ問題が難易度。ステージ1からとんでもない数の弾が振ってくる。それと、敵弾が背景と同化してて見難いのは一番辛い。ステージが進むと宇宙に進出するが、そちらの方が敵弾を見やすいとかむちゃくちゃだろう。逆にボス戦では耐久力がないのか、10秒ほどで撃沈するボスまでいる始末でバランスがよくわからない。
それと、ステージ後のお楽しみが一番重要なゲームであることはわかるんだが、いくらなんでも1回1回が長すぎ。5分以上は確実にあるような。先に書いたが1枚絵ばかりだし、個人的に数ステージで飽きてしまった。
シューティング部分は画面の見難さが何とかなれば普通に面白いと思う。逆にお楽しみ部分はちょっとなぁって感じでした。ただサターンってシューティングに良ゲーが多いんで、お楽しみ部分が面白くないなら他のゲーム買うよなって結論になると思うんで、そう考えると総じて微妙か… |