Habroxia(ハブロキシア)
●概要
宇宙船ハブロキシアを操ってエイリアンの襲撃に立ち向かう、レトロ調のドットグラフィックが特徴のシューティングゲーム。基本は横スクロールだが、場面やゲームモードによっては縦スクロールに切り替わる方式も特徴の一つ。発売はEastasiasoft Rimited、制作はカナダのlillymo games。PS4版・PSVita版がセットで発売されている「クロスバイ」対応。
●懐かしの2Dシューティング
前方に発射するメインショット(ショット1)とサイドに発射するサブショット(ショット2)・同時押しでの拡散弾(ショット3)の3種類のショットを使い分けて進んでいく。8ビット機時代の宇宙ものシューティングが大体こんな見た目だったかな?という内容。
残機制ではなくライフ制となっており、画面左上のライフが0になるとゲームオーバー。被弾せずに連続して敵を打ち落とすことでコンボとなり得点が上がっていく要素があるものの、基本的にはステージを進めて最後にいるボスを倒す流れを最後まで踏襲する。
ショットなどの基本スペックはステージ内で手に入るお金を使ってアップグレードすることが出来るので、もし道中のステージが難しいと感じたら、前のステージをやり直してお金を貯めてアップグレードすることで対処が可能。
●ゲームモード
スタート時は「ストーリーモード」のみ選択が可能。まあストーリーはゲーム中特に語られないので、ステージクリアモードと言っても差し支えないが…。このストーリーモードは全15ステージあり、ステージ5・10・15クリアで3つの新しいエンドレスタイプのモードが解禁される。
まずステージ5をクリアすると「インベージョンモード」が開放。縦スクロール固定で、上から攻めてくる敵を打ち落としてフェーズを稼いでいくモードだが、自機は横にしか移動できなくなる。”インベージョン”の名の通り、スペースインベーダー風味のゲームモード。
次に、ステージ10をクリアすると「レスキューモード」が開放。ステージ中に浮遊しているアストロノート(宇宙飛行士)を助け出すモードで、助け続けている限りモードが続行する。自機のショットを当ててしまうとアストロノートの周りの空気が割れて救出に失敗してしまうので、ショットの打ちっぱなしに気を付けなければならない。
最後、ステージ15クリアで解放されるのは「シールドメイデンモード」。これはライフ1の状態かつ武器の強さ最弱の状態でとにかく長く生き残れ!というモード。途中途中でシールドのアイテムが出てくるので、シールドを有効活用しながら進んでいく。
●無味無臭の展開
スピード感のない強制スクロールに淡々と出てくるバリエーションの少ない敵。ステージグラフィックも同様にバリエーションに乏しく、ステージを進めていっても変化のない画面。各ステージのボスも色違いのものが複数出てくるだけで攻撃方法すら変わらないものも。クリアするだけならさほど難しくないが、最初の5ステージを過ぎたあたりくらいからは惰性で続けていたような感覚。
コンボによる得点のアップについても、トロフィーコンプリートに特に該当しないので稼ぐ意味を感じない。稼いだスコアがお金に変わるとかならまだ良かったと思うが。
ストーリーモード以外の3つのエンドレスモードについても数フェーズごとに展開が繰り返されており、ただただ敵が固くなっていくだけで同じ配置・同じ敵を繰り返し見ることになるので全く面白くない。
●総評
トロフィーコンプリートを目指すプレイでもおそらく所要時間は2~3時間程度。ボリュームの少なさもさることながら、レトロ調の捉え方を違えたとしか思えないだるい進行はちょっと擁護できないレベルに達している。値段が値段なのでまだ救いがあるというか…