ファミコンの有名野球ゲームシリーズ「燃えプロ」のシリーズ第3弾。 前作で好評だったのかは知らないが、1塁側・3塁側を下にした独特な守備視点やバイオリズムシステムは引き続き採用されている。
燃えプロと言えばテレビ中継とおなじセンターバックスクリーンからの投球・打撃視点が最大の特徴だが、この第3弾はなぜかその特徴をすべて捨て、 斜め上から見る独特の視点(クォータービュー?)に変わった。この視点の野球ゲームはたぶん初めてだろう。
投手が右上もしくは左上、打者は左下もしくは右下になるのだが、ボールの左右はわかりやすいものの上下が非常にわかりにくく、 上下のどこまでがストライクかさっぱりわからない。先発投手のスタミナはすぐなくなる上に打つ方は流し打ち・引っ張り打ちがしやすいなど、 基本的に打者有利なシステムのように思う。
結局ジャレコもこのシステムで2作出す気は起きなかったのか、次回作の'90最強編では元のテレビ中継視点に戻ったが、今度は守備視点がおかしなことに…。 燃えプロシリーズはこれから先もいろんな基本システムが定まらずに迷走を続けることになるが、そんな迷走の最たる作品だったかなーと思う。 なんか、こういうところもジャレコらしい部分かもしれない。