有名な元祖2DRPG・ウルティマシリーズ第3作のFC移植版。FCではこの第3弾と第4弾「聖者への道」の2作が移植で発売された。 両方ともプレイしたんだが、とにかく15年以上前にプレイしたもんであまり覚えていない始末で…。確かラスト近くまでは進んだ記憶があるんだが。
このゲームの何がきついって、ほとんどヒントのない住民たち・逃げられない戦闘・食料の存在(忘れてると餓死の危険すら出てくる)など。 戦闘がシミュレーション風味のタクティカルバトル方式と時代を先取りしてはいたのだが、なにぶん調整不足が目立つ内容で、 最初の一撃目は全キャラ遠距離攻撃になるとか意味不明。攻撃の命中率が低い上に出てくる敵の数が一気に10匹とかいう有様なので時間もかかってしまう。 敵に近づくのに10ターン近くかかるっていうのもやりすぎだろう。敵と自分ら離れすぎ。
シンボルエンカウント方式(敵が画面上に見えていて、接触すると戦闘開始になる方式)はこのゲームの世界観とうまくマッチしているように思う。 パソコンのゲームらしい特徴なのかもしれないが、町の人や王様であるロード・ブリティッシュもシンボルなので普通に戦える。 町の人はまだしも最強と呼ばれるロード・ブリティッシュには未だ勝ったことがないが。勝てるのかな?
自分の視界の見えるマップしか表示されないのは面白かった(ブラックアウト方式というらしい)が、 一歩一歩見えるマップが切り替わるので処理が大変なんだろう、場所によっては歩くスピードまで遅くなるという残念な結果に。 目指した志は結構高いと思うんだけどなー…
音楽はやたらと印象に残るものばかりでこれは非常にいい。日本に移植された段階で音楽は作り直したそうだが、これは見事にはまっている。 調べたところ、どうやら後藤次利が作曲を担当していたらしい。サントラでは日高のり子とのコンビで歌も作ったとか。(ロード・ブリティッシュと話すときの音楽らしいぞ) 別にメロディが凄いとかそういうわけじゃないと思うんだが、ものすごい印象に残る音楽の数々。何だろうな、この説得力というか音の力と言うか。
結論としては音楽以外特に褒めるところがないゲーム。こういう世界観は好きなんだけど、今プレイして果たして最後まで行けるのか…自信ないな。