緑色の恐竜・ワギャンを操り、ドクター・デビルにのっとられたワギャンたちの島「ワギャンランド」を取り戻すために戦うアクションゲーム。 明るめだが奥行きが全くないような独特のグラフィックや、ワギャン・敵を含めた可愛らしいキャラクターが特徴。 ボス戦はしりとりなどのミニゲームで対決するという独特の形式が人気だった。
ワギャンの攻撃方法は4種類の声だけで、声を敵に当てるとしびれて一定時間(ワッ:2秒/ギャ:3秒/ガー:5秒/ギャー:10秒)動けなくなる。 しびれた敵は足場にすることも可能だが、基本的に倒すことは出来ない。(一部アイテム・無敵時を除く)なお、ガー・ギャーは敵を貫通する。
シリーズ化されて大人気となったワギャンだけども、やっぱり人気の一因はボスとの対戦・ミニゲームにあったと思う。 この初代ではまだそのミニゲームの種類が少なく、しりとりと神経衰弱のみだった。ドクター・デビルとの対戦でもこの2つの対決のみで終了とちょっとあっけなかったのが残念。
ゲーム数は少ないとは言え、初代からシリーズ中ほとんどに受け継がれた「しりとり」の面白さは見事。選べるイラストパネルには普通読みの他に思いもよらない”裏読み”があり、 対応するパネルがないため出せば必ず勝ちに繋がる裏読み(有名なところだとうずまきの裏読み「タイムトンネル」など)もあれば、 裏読みから裏読みに繋がれる危険なものまで数多く、裏読みを偶然見つけたときの驚きは他のゲームではなかなか味わえない部分。まあ、前述の通り危険な場合も数多いので、 見つけたはいいけど選んだことがきっかけで負けたりすることもあるんだが…
基本は敵に接触すると一撃死で、敵も痺れさせるだけで倒せるわけでもないため、見た目とは裏腹に意外と難易度は高い。 ボス戦さえうまくやっていればスペシャルボーナス・7UPなどがあるのでゲームオーバーにはなりにくいんだが、敵の配置が結構いやらしかったりするので、 後半になってくると苦戦するような場所も出てくるだろう。
まだまだこなれていない印象はあるものの、ミニゲームの面白さ・雰囲気のよさはさすが。いいゲームですなぁ。