[Data]
ハード:Playstation
メーカー:スクウェア(アクエス)
発売日:1998/01/01
ジャンル:スポーツ・野球
実勢価格:200~300円(中古価格)

評価:

[Review] 2009.02.06

スーパーライブスタジアム

 デジカルリーグと同じく、スクウェアのサブブランド「AQUES」で発売されたプロ野球ゲーム。2作目になるがデジカルリーグとのつながりらしきものは一切ない。むしろ、もともとはこちらが第1作になる予定だった(96年年末発売予定だった3本のうちの1つ)のだが、伸びに伸びてデジカルリーグより後になってしまった。当初の3本のうち「プロロジック麻雀 牌神」は97年1月に発売されたのだが、もうひとつの「グランド・チャンピオンズ・ラリー」は結局発売されないまま闇に消えた。そのあと受け継いだようなソフトも出ていないなーそういえば。

 …とまあ、そんな感じの経緯を辿ったゲームなので、当然デジカルリーグとアプローチもまったく異なっており、こちらはアメコミ調の演出で楽しく見せるのをコンセプトにしている。投球・打撃画面のSBO表示からそうだが、全体的に演出がハデめ。
 アウトになったときの演出が一番わかりやすいんだが、上から16tと書かれた重りが降ってきて選手を潰してしまったり、雷が選手の上に落ちてきて選手が真っ黒焦げになったり。あと、選手も稀にしゃべる。「相手が悪かったな!」とか。

 ゲームシステムはパワプロそのまんまの視点と同じ投球・打撃システム。ただ、投球の際に球速を3種類から選ばなきゃならない(△=高速・□=中速・×=低速)のがおかしい。△だと140km/h出る選手も×で投げると100km/h以下になるとかおかしいだろう。せめて2種類くらいにするべきだったかと思う。

 変化球はコマンド式となっているのも謎。スライダーは→→+×or○or△といった具合。スライダーやカーブなどは十字キーさえ覚えれば3つのボタンのどれでも出せるからまだいいんだが、困るのはパームとかフォークとか。フォークは↓+○、パームは↑↓+×とボタンまで決まっているため、覚えるのが面倒。大体↓だけで出せる変化球ってフォークだけなんだし、なぜボタンまでひとつにするのかまったく理解できない。

 打撃もかなり難しい。変化球の変化量とミートポイントとのバランスがすこぶる悪く、当てるのにすら苦労する。スイングは強振と巧打で打ち分けできるが、強振だと空振りしまくると思う。特に縦の変化球。見にくすぎる。
 守備画面もあまり…。打球がゴロで外野フェンスまで転がっていくし、打球一つ一つがすごい速さで飛んでいくのでここもまた難しいし…

 ということで、ゲームとしての基本は相当まずい。なので、このゲームの評価のポイントは「アメコミ調の演出が面白く見えるかどうか」のみ。応援歌なども流れないので、リアルな野球ゲームとして楽しみたい人にはまったく向かないし、演出がダサいと思えばいいところが何もない。

 うーん。厳しい。