[Data]
ハード:Playstation 2
メーカー:D3パブリッシャー/タムソフト
発売日:2005.06.23
ジャンル:3Dアクション
実勢価格:300~400円(中古価格)

評価:★★☆

[Review]2014.10.20

SIMPLE2000シリーズ Vol.80 THE お姉チャンプルゥ-THE姉チャン特別編-

 2004年に発売され、抜群のインパクトでヒットを飛ばしたSIMPLE2000シリーズのオリジナル作品「THE お姉チャンバラ」に、キャラクターなどを追加した作品。ステージ構成などの基本部分に変更はないため、今の感覚で言うとアップデートに程近い内容となっている。いくら低価格のシリーズとは言え、この内容で新作リリースとして出し直すあたりは商魂逞しいというか。

 まず、使用キャラクターについては前作の彩に加え、最終ボスとして戦った妹の咲・SIMPLEシリーズにたびたび登場する双葉理保・妹の真琴の3名が追加された。それぞれに複数のコスチュームがあり、前作同様クエストをクリアすることで追加されてゆく。前作の彩もギャル+ビキニとなかなか異色だったが、普通の水着でザクザクゾンビを斬りつける双葉理保はさらに異色。
 人数は増えたがステータスは全キャラ統一となっており、1人を育てておけば全員に反映される。これがいいかどうかはまた別問題だろうが、成長部分には前作から問題のある作品なので、面倒に感じる部分を削いだ作りは(今作に関しては)間違っていないと思う。

 ステージは全6ステージで舞台も前作と全く同じだが、ゾンビの出現パターンがだいぶ変わっており、少しバランスが取られた印象だ。アイテム出現パターンも変わっていて、前作で使えたパラメータアップカプセル稼ぎができなくなったりしている。
 画面右上に表示されるマップについては大幅に進化した。ゾンビの位置を赤で表示してくれるようになったほか、次に向かうべきところを黄色で示してくれるようになった。画面切り替え(扉など)の場所も表示されるようになるなど、ようやく普通に使えるようになったという感じ。目的地を示す黄色の○印については、曖昧な示し方なので使えるかどうか正直微妙なところだが。
 画面切り替えについては、切り替えの際に「次に進みますか?」というメッセージが表示されるように変更された。前作からある「クエスト」の中でマップ内の敵を殲滅するクエストがあり、前作だと殲滅してる最中に勝手に違うマップに進んでしまうことが多かったので、この変更は嬉しいところだ。

 バランスが多少見直された&前作同様に無限コンティニューが可能というところはあるにしても、難度はこの手のゲームの中では高いほう。難易度選択が可能だがEASYでもかなりの難しさで、(自分の腕の問題もあると思うが)コンティニューに頼った進め方になってしまう。
 前作の一番の問題点だった(と思っている)、ゾンビ殲滅時のテンポの悪さはそのまま。相変わらずそのへんを適当にうろつき、殲滅したら次のグループが登場…の繰り返しで1場面をクリアするのに無駄な時間を費やしてるイメージ。何体以上で…とか、もうちょっと柔軟に条件を指定したほうが良かったかも。

 前作チャンバラ+追加要素なので、当然ながらこの作品があれば前作はいらない子。SIMPLEシリーズがいくら2000円と言っても2つ買えば4,000円、前作と今作を2つとも買った場合のコスパは決していいとは言えず、何で最初からこのくらいのクオリティに出来なかったのかというところ。今買うなら今作チャンプルゥのみ買えばOKだけど、この手のゲームは無双シリーズですら価格下落が激しいので、同じ値段出すなら無双シリーズでいいのでは、という気もする。