[Data]
ハード:Playstation 3
メーカー:バンダイ/ωフォース
発売日:2007.03.01
ジャンル:アクション
実勢価格:300~500円(中古価格)

評価:★★★☆

[Review] 2018.06.21

ガンダム無双

●概要
 コーエーがバンダイナムコゲームスに企画を持ち込み実現したと言われる一騎当千型アクションで、好評を博し、のちにシリーズ化されることとなる作品の第1弾。PS3発売から4か月後に発売された。無双の本家とも言える「真・三國無双5」は同じ年の11月に発売されているので、PS3では本家よりも先に登場した無双作品ということになる。
 PS3の性能を生かしたHDグラフィックと敵味方入り乱れる多数のユニット・派手なSP攻撃などで話題となったが、1年後の2008年にPS2に「Special」として移植されるという異例の”下位機種へのアップグレード移植”を成し遂げた。さすがに無理のある移植(相当頑張ってはいるので面白いんだが)でこれで懲りたかと思いきや、真・三国無双5もPS2へのアップグレード移植を行い、しかも出来の悪さで悪評をもらうことに。
 PS3の初期は本体売り上げが振るわなかったのでソフトも同様に苦戦しており、Cellのおかげで開発費もかなり高額だったという話なので、開発費回収の噂もあながち間違いではないんだろう。

●基本操作・ゲームメニュー
 □の弱攻撃と△のチャージ攻撃(強攻撃)・×のダッシュ、L1のガードとR1のジャンプとジャンプ+ダッシュでの変形(一部変形可能ユニットのみ)あたりがメイン操作。ダッシュ以外はすべて無双シリーズに準じているもので、違和感はほとんどない。このあたりはPS2版も全く変わっていないので、PS2版レビューも参照。(→ガンダム無双Special

●改めてプレイするいいところ:PS2版との比較
 グラフィックはやはりPS2版と比べると当たり前だが相当きれいで、PS3発売間もないころのタイトルとは言えかなりのグラフィック水準にあることは間違いない。画面に登場するMSの数も明らかに多く、範囲の広い攻撃やSP攻撃でなぎ倒す快感はPS2以上のものがある。
 マップが多少少ないかなと思うがボリュームもまずまず。

●マップの広さとダッシュの仕様
 マップがとんでもなく広くてダッシュを使って進むことが前提なのに、そのダッシュの使い勝手が良くないというのが致命的。作品の特性上マップが広いことが悪いとは思わないが、それならダッシュの使い勝手はもっと良くすべきだったかと。距離短い・オーバーヒートしやすいと残念な仕様としか思えない。
 Zガンダムなどで行える「変形」についても、MAになれば×押しっぱなしでの高速移動ができるので大変便利なのだが、方向転換しても視点が追い付いてこないので自分で右スティックを使って変えていく必要があり、ここも使い勝手はいまいちというところ。

●総評
 マップの仕様やボリューム感的に飽きが来るのが早そうな感はあるけども、全体の動きはまずまず良くて面白い。現状のこの価格帯であれば十分ありではないかと。