ドラゴンボールシリーズの第5弾、Zシリーズとしては2作目。ストーリーはナメック星編で、ナメック星までの道程からフリーザとの最終決戦までが描かれる。 なぜか原作とは違ってフリーザ戦までヤムチャ・天津飯・チャオズが同行する。最後の中途半端さはある意味このシリーズの常なのかもしれない。

基本部分は前作「強襲！サイヤ人」とほとんど一緒。シミュレーションっぽいマップと戦闘部分で構成され、 それぞれランダムで入手するカードの星・漢数字の数が移動力や戦闘の際の攻撃力・防御力に影響する仕組み。 ルートがほぼ決まっている宇宙船パートなどもあったりして、マップ自体のバリエーションが増えた印象がある。

前回はランダムエンカウントだったが、今回は移動の後にカードを選択し、出てきたカードによって戦闘になる（フリーザカードを引く）かお助けカード発動かが決まるようになっている。 移動の仕方も「あるく」「とぶ」から選べるようになり、飛ぶほうを選ぶと地形無視＆移動力が5プラスになるが、代わりにフリーザカードを引く率は増える。 この辺は面白い区分けだったと思うが、マップのほとんどが飛ばないとどうにもならないステージだったりすることが多かった。

それから、敵キャラの多いステージになると（ドドリア・キュイ・ザーボン・フリーザが出てくるステージなど）全員が全員カードを選択するので、 テンポをかなり悪くしてしまうのが痛い。しかも1回休みカード（グルド）が頻繁に登場するので、3ターン連続で引っかかったりすることもあったり。

戦闘画面は前作に比べてさらにパワーアップ。前作と比べたときにちょっとパターンが減ったかな？と感じたが、全体的な動きがスピーディになった。 必殺技の時にはカットインまで入るようになるなどしていて、これは理屈なしにかっこいい。流派が合ったときに全体攻撃も出来るようになったりもしているし、 クリリンには全体攻撃の必殺技まで備えられた。

難点はまだあるにせよ、それ以外の前作の欠点はほぼ改善された。移動に関しては、移動力は使いきらなくても良くなったしメンバー全員を動かす必要もなくなった。 マップにも修行などは一切配置せず、最低限必要なものだけに留めることで無駄に時間を割かずに動けるようになったし、マップ全体を見渡すことも出来るようになっている。 戦闘に関しては、1回に手に入る戦闘力が増えたことでレベル上げの必要性がほとんどなくなっている。

全体的にさくさく進める優良作品に仕上がっています。今プレイしても充分楽しめる、はず。