冷気を吹くことが出来る少年・キックルを操り、魔王ノースによって氷の世界に変えられてしまった”ゆめの国”を取り戻し、 さらわれてしまったゆめの国のミルひめを助け出すのが目的のアクションパズルゲーム。 4つの国があってそれぞれが16〜17のステージで構成されており、1つのステージは宝袋と呼ばれる赤い袋を3つ取ることでクリアとなる。

Aボタンでの氷柱を立てること、Bボタンの冷気を吹くこと。出来ることは2つしかない。氷柱は敵の動きを止めるほかにブロックを止めたり、敵の攻撃から守ったりも出来る。 冷気を吐くと敵が凍る。スライムみたいな敵を凍らせると氷ブロックとなり、ブロックを海に向かって蹴りだすと海の部分が陸地に変わって歩けるようになるので、 その陸地をうまく作っていくことがクリアへの近道になるという内容。

フィールドにはパズルゲームらしい仕掛けも多数配置されていて、氷ブロックの方向を変えるハンマーやブロックを跳ね返すバネなどの仕掛けが登場する。 後のステージになればなるほど仕掛けを使ったブロックの使い方が重要になってきて、しかも敵に当たらないように動くアクション性も要求される、 なかなか歯ごたえのある作品になっている。仕掛けの配置が実にうまく考えられていて、氷柱を使ってブロックの動きを止めるなどの操作も必要。 プレイヤーが最初から出来ることと後々出てくる仕掛けがうまいこと融合していて、最後まで飽きさせないステージ展開にしているあたりが見事。

全てのステージをクリアすると出てくるエキストラステージがまた高難度で楽しい。20ステージあるのだが、通常ステージとは比較にならないくらい難しい。 全ステージをクリアした人なら歯ごたえのあるステージ展開でまた楽しいだろうとは思うんだけど。

操作性に若干の難がある（癖がある？）ような気はするが、明るい曲調でまとめられた音楽も曲数が少ないながらもいい感じだし、 とにかくパズル部分の出来がとてもいい。最初は簡単だが後半からはアクション要素もふんだんに要求されるなどバランスもさほど破綻せず、 アクションパズルの名作だと思う。