-Vision-

リアルなグラフィックと突っ込みどころ満載のゲーム内容で有名作品となった燃えろ!プロ野球シリーズの第2弾。 前作と同じテレビ中継視点のリアルなグラフィックが最大の特徴。2作目ということでこなれたのかグラフィックは相当パワーアップしており、 桑田・山沖・ガリクソン・落合などのフォームは相当似てる。この後もシリーズ作品が数作登場したが、基本のグラフィックはこの88年度版がベースになっている。

守備視点が特殊。1塁側ベンチ・3塁側ベンチを下にしての見下ろし視点を採用しており、十字キーと塁の位置が合致していた従来視点の野球ゲームとは大きく異なっている。 まあ慣れれば問題なくプレイは出来るんだけども、今までの視点で充分プレイしやすかったしこの視点だからこそって言うものは特にないと思うので、 オリジナルの視点だからという優位性は特に見当たらない。

今のゲームには当たり前になった選手の調子の良さ。このゲームはおそらくそのハシリになったと思われる「バイオリズム」システム」を採用。 選手の調子の良さが±で表されるようになった。プレイしていて調子の良し悪しがさっぱりわからなかったので、実際ゲーム中できちんと補正されていたのかは謎。 ジャレコにはこのシステムがしっくり来たのか次回作以降もしばらく採用され続けたが、たぶんユーザー側ににとっては大したアピールにならなかっただろう。

バントホームランも可能なとんでもない成績のバッターはいなくなったし、守備も相変わらずの中途半端なオート守備ながらかなり扱いやすくなったので、 前作と比べた場合に格段の進化を遂げた作品と言える。普通の野球ゲーになったので大したネタに出来ない作品になってしまったが、 役に立つのかわからない数々のシステムをつぎ込むところはやっぱりジャレコ、やっぱり燃えプロだ、と実感するわけであります。

ファミコン版を全作プレイした感想としては、おそらくこの88年度版が一番面白いと思う。普通に。

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sinth 2005.06.04 Webmaster: S.K Mail: vision_hp@hotmail.co.jp