SDガンダムシミュレーションシリーズの第2弾タイトル。第1弾「スクランブルウォーズ」と基本となる内容はほとんど同じで、 マップ部分はシミュレーション、ユニットの戦闘は横視点のアクションで展開される。
スクランブルウォーズのところで書いた内容とかなり被るのだが、シミュレーション部分と戦闘部分それぞれのバランスが非常に良く、 アクションが得意な人ならアクション部分で挽回も可能にもなっているなど、いろんな人に楽しめるゲーム内容になっていると思う。
ユニット数は最大32。1フェイズ(自分のターン)で動かせるユニット数(コマンド数)は初代の3、マップコレクションの6と続いて今作では12に広がった。 初代は少なすぎてどうかと思ったが、今作での12というのは多すぎず少なすぎずで非常に良い。 アクション部分の出来がいいのでそちらに目を奪われがちだが、シミュレーション部分の出来のよさがこのゲームの評価を全体的に高いものにしているのは確か。
ユニットのバランスも結構良く出来ていた。弱いユニットでも使い方によっては上位ユニットと互角に渡り合えるのも面白くて、 ヒートロッドが強力なグフ(攻撃力が下位ユニットにしては高いうえ接近武器の中で射程が一番長い)とかがいい例だが、 上位ユニットでも武器が大して使えないものがあったり(ビグザムとかが使いにくいいい例だったかな)するなど、色々な選び方が出来た。
ユニットの武器が3種類に増えたのも変更点で、A+Bで発動する特殊武器が加わった。バルカン砲の使えない具合には泣けた(νガンダムでようやく使えるか程度)が、 メガ粒子砲関連は一発逆転も出来てよかった。それと、同じ操作で一部ユニットに変形が出来るようになった。 実際対戦ではほとんど使わなかった記憶がある(機動力は総じて上がるが攻撃力が下がるため)が、ガンダムファンの心をうまくつかんだシステムだったかなーと。 使ったかどうかはまた別としてもだ。
欠点を挙げるとすれば、短くなったとはいえまだ長いCPUキャラの思考時間(特にシャア)だが、まあよくやったほうだろう。 数々のシステムのバランスが完璧ともいえる形で融合したすごい作品。ガチャポンシリーズ最高傑作の座を未だ譲らないこの面白さ。 ガンダム好きでもそうじゃなくても、プレイして損のない素晴らしい作品です。