SDガンダムシミュレーションシリーズ第4弾。前作「英雄戦記」のコマンド選択式戦闘を引き継いだシステムを採用した。 原作のストーリーに沿ってイベントを進めてゆくキャンペーンモードも搭載。原作のシナリオに沿った内容のオリジナルマップをクリアしていく内容となっている。 前作同様のモードはシナリオモードで、マップ数は全30。キャンペーンモードが加わった関連か10減っている。
英雄戦記のコマンド式戦闘はアクションが苦手な人にもプレイ可能な反面、レベルによる回避率の異様な高さ・ 防御でHPが回復する&命中率半減などの仕様によって戦闘時間が間延びするのが難点だった。おそらく製作側もこのあたりを理解していたんだろう、 今回はその戦闘が様変わり。通常戦闘は双方がビーム兵器を打ち合うだけで戦闘終了、と思いっきり簡略化された。 パイロット同士の戦闘の場合はビームを打ち合った後にコマンド選択をする前作同様の方式となる。
そのほか、今回はパイロットだけではなくユニットにも命中率・回避率・素早さに数値が加えられた。 当然アムロやシャアといった有名どころは数値にかなりの補正が加えられているのだが、これもまた困ったもので、 パイロットの乗るある程度強いユニットが相手だと一般兵の乗るユニットがまったく歯が立たないなんていう状況がしばしば発生する。 戦闘関連はどうもまずいことだらけで、前作のまずい点を改善しようとしたら変えすぎておかしくしたっていう感じかなと思う。
マップに関しては、3軍入り乱れるマップなど前作より正常進化が見える。前作と違うのは、ユニットを選択した後コマンドを選ぶ(移動とか攻撃とか)点。 これはシミュレーションの定石だからいいとして、一番最初にカーソルが置かれるところに「とりけし」があるのが謎で、頻繁に押し間違いを起こしてしまう。 せめて一番右に配置すればこんなことにならなかっただろうに…。関係ないが、戦艦移動後に複数ユニットの出撃が出来るようになったのはいい変更だと思う。
音楽は相変わらず高水準。中身が良ければなぁ。