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-Vision-

全身が球で形作られた物体を操って1vs1で戦う格闘アクションゲームで、SFCでは初の、そして唯一の3D格闘アクションゲーム。 バカゲーとしてはそれなりに有名な作品であろうかと思う。見ればすぐわかると思うが洋ゲーの移植作品で、 原作タイトルは「Ballz 3D」・製作はアメリカAccorade社(→現在はフランス・Infogrames社が買収、その後社名がATARIになっている)。

タイトルの曲からしていきなり脱力。「ぽよーん あぁーん ぽよーん」とかいう意味わからんサウンドで始まる。 ゲームメニューはアーケードモードと一人用のフリー対戦モード・2人対戦モードの3種類と少ない。オプションもあるが、難易度変更やキーコンフィグくらいで目立ったオプションはない。

基本システムは、パンチ・キック・ジャンプをボタン操作し、手前・奥を含めた地上移動を全て十字キーで行う。手前・奥に自由に移動できるというこのスタイル、 後の「TOBAL」や「エアガイツ」「ソウルキャリバー」にも通じる画期的なシステムで、もしかして本格採用したのってこのゲームが初か?なんて思ってみたり。 簡単操作を目指していたようで、必殺技関連は全て→→・↓↓など簡単なコマンドになっている模様。 ちなみにガードはなく、完全な攻撃の出し合いに終始せざるを得ない。これがこのゲームを微妙なものにしているまず一つ目の要因。

システム自体は画期的だったが、ゲームそのものは微妙というか非常に大雑把な出来。ガードがないのでここから既に大味になる・攻撃の当たり判定が全く判別できない・ ジャンプが前に跳ばずほぼ使いものにならない・キーレスポンスがとても悪くてストレスがたまりやすい…といった具合。 対戦開始時も掛け声も演出も何もなくいきなりスタートするし、勝ったときも演出らしい演出もなく勝ったほうが踊り、負けたほうは砕けてバラバラに…と、 3Dにしたこと以外の部分が全て手抜きな印象。

せっかく基本システムが時代の先を行っていたのに。いろんなテイストが、さらにゲーム本編のだめっぷりが、さすがは洋ゲー。と思ってしまう作品なのであります。 300円くらいなら買って笑えるだけいいかもしれないけどねー…。

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sinth 2005.06.04 Webmaster: S.K Mail: vision_hp@hotmail.co.jp