SFC史上初のシューティングゲームとなった、コナミの大ヒットシューティングシリーズ・第3作目のアレンジ移植(あえてこういう表現を使いました)作品。 このゲームを語られるときによく話題になるのは「アーケードと極端に異なるゲーム内容」ってところで、 カットされているステージがある・難易度が極端に抑えられている・まあいろいろ言われたものです。
シューティングが苦手な自分にとっては、クリアにさほど苦労しない難易度でさくさくと進めるこのゲームの存在価値は非常に高かった。 裏技でARCADEモードというのも出てくるが、こちらはかなり難しい。(アーケードプレイヤーに言わせるとあれでも簡単らしいが、個人的にはこの難度でもうダメ) ちょっと裏を書かれたがコナミコマンドも用意してくれたり、エナジーレーザーがありえない強さだったりと初心者向けにしすぎた印象もあるが、 SFC黎明期にこの完成度のゲームを出した(しかも容量4M)ということをまずは褒めてあげたいところなんです。
グラフィックが時期を考えるとかなり上質、そしてサウンドがまた素晴らしい。ボスラッシュの専用BGMをはじめとした高品質なサウンドは必聴。 こんなクォリティをSFC登場わずか1月で出せるのが凄すぎる。SFCのシューティングってなかなかいいゲームが少ないもんで、 このゲームが果たした役割は非常に大きいと思うのですよ。
SFCというハードそのものの特性(購入ファン層など)を考えたときに、SFC初のシューティングであるこのゲームがアーケードと同じ超難易度で登場した場合にどういうことになったか、 ここは容易に想像できる部分だろう。あえてアーケードの出来上がった枠を壊してまで家庭用に大幅にアレンジを加え新しいグラIIIを築き上げた姿勢、 それが今でもSFC版はSFC版として愛するファンが多いっていうことだと思うんですよね。もちろんアーケードはアーケードで面白いと思うのよ。難しすぎて歯が立たないけど。