SNKの大ヒット格闘アクションシリーズの第3弾をSFCに移植した作品。 前作「2」で8人だったプレイヤーキャラだが、今作では三闘士&クラウザー/ダック・キング/タン/ギースが加わって15人となり、プレイヤーキャラがほぼ倍になった。 システム面では通常技から必殺技へのコンボ攻撃が出来るようになったりするなどしている。 SFC版だけの要素としては、対戦相手としてはアーケードでも登場していた龍虎の拳のリョウ・サカザキがプレイヤーキャラとしても使えるようになっている。
まず、自分はアーケードのこのゲームをリアルタイムでプレイしていたわけではない。でこのゲームをまずプレイしてからアーケードを見たわけだけども、 一番違うなーと思ったのはやっぱりグラフィック。全体的にずいぶん迫力があるなーと思ったのがアーケード。キャラの大きさが一番だろうか。 SFC版だと、どうしてもキャラ一人ひとりの線が細い感じがしていた。
サウンドはドルビーサラウンドを採用しての高品質なサウンドをウリにしていた。まあ前作よりは相当良くなっているとは思うのだが、 SFCの音源っていう時点で高音質にも限度があり、わざわざドルビーサラウンドにする意味があったのかどうか、個人的にはかなり怪しい部類だと思っている。 さほど音楽面を重要視されないジャンルの中にあってこのサラウンドを採用したタカラの勇気は買いたいけど。
移植度云々と言う話になると、両方きちんとプレイしていない自分には判別できない部分になるが、 NEO-GEOでは150メガもあった作品をSFCで32メガに抑えなきゃならなかったってのは非常に辛いものがあったと思う。 そう言った意味では、プレイヤーキャラを全員出演させた上でリョウ・サカザキも使えるし、 NEO-GEOよりも更に一般家庭向けのハードで出すという部分においてきちんとした追加要素も取り入れているということを考えていくと、 これは実にいい移植だったのか?という気がしなくもない。
自分が餓狼シリーズに明確な思い入れがないので星の数があまりつけられないが、SFCの格闘ゲームという枠で考えたときには非常にいいゲームであるように思う。 今のごちゃごちゃしたシステムに飽きてる&難しすぎてやってられない なんて時にふらっとプレイすると意外と面白い。