-Vision-

エポック社発売のJリーグサッカーゲーム第1弾。94年参入のジュビロ・ベルマーレを加えた12チームが登場する。 Jリーグ誕生間もない頃に乱発?したサッカーゲームの中にあって、シリーズ通しての完成度の高さはピカイチだった。 当時小学生〜中学生だった自分が対人戦で最もアツく対戦できたサッカーゲームシリーズだと思う。

まず特徴となっていたのが「フォーメーションエディット」機能。選手の配置がマス目上になっており、チームごとにデフォルトのフォーメーションがあるが、 そのフォーメーションを自分で好きなように動かして配置することが出来る。まあ当時小学生だった自分はあんまり意味のわからない機能だったのだが、 今になってこれは面白い!と再評価するような有様なんだけども…。ただフォーメーションを変えるのに、 メンバー選択画面でセレクトボタンを押すってのは説明書が無い人には辛い仕様だったんじゃないか。次の'95ではメニュー画面みたいに選べるようになったからいいけどさ。

次にゲームの中身だが、とにかく言えるのはスピード感があった。特にダイレクトボレーやヘディング関連は動きも多彩でしかも出しやすい、カーブもかけられるので多彩な攻めが可能…と、 初心者には簡単操作を、上級者にはダイレクトでがんがんボールが繋がるスピード感とを併せ持った素晴らしいシステムを採用している。 グラウンドパスも選手に向かって出すものと方向を定めて出すものと2種類あるので、スルーパスが簡単に出せるっていうところも大きい。

ゲームメニューはエキシビジョン・リーグ戦・オールスターとおなじみのメニューが並ぶが、特殊だったのがトレーニングとサロンフットボールモード。 トレーニングはドリブル・シュート・コーナーキックなどの与えられた課題をクリアし得点を出してくれるというもの。サロンフットボールモードは、4面壁つきでスローインがなく、 フィールドが狭い「壁つきフットサル」みたいな内容。ファールも出し放題というむちゃくちゃ加減が面白い。

SFCのサッカーゲームのまさにスタンダードだった。PS以降のハードではウイイレシリーズにその座を譲ったが、今なお残るこの絶妙なスピード感は体感の価値あり。 欲を言えば、95以降のシリーズであまり進化した感じが無かったんだよなぁ。それだけ1作目が完成されてたって事なんだろうけども。

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sinth 2005.06.04 Webmaster: S.K Mail: vision_hp@hotmail.co.jp