もともとはカードダスで登場した「騎士ガンダム」シリーズ。その世界観をそのままRPGにした同シリーズのスーパーファミコン第1弾作品。 ファミコンでも3作発売されているが、基本システムやグラフィックなどに共通点はほとんどないがストーリーはほとんど同じ(最初の2作を1つにまとめた感じ)。 ゲーム中で実在する171種類のカードダスが買え、それをコレクションとして見ることが出来るのが特徴。
特徴はこれといって特にない。2D見下ろし型のフィールドに戦闘はフロントビューのドラクエスタイルを採用。キャラがやたら小さくこじんまりとしていて、 FC版の2作目「円卓の騎士」はもっと大きなキャラだったのになぁ…とか思ったりもするが。音楽は全体的にほわんほわんした感じで、いいか悪いかは別として印象には残る。 ストーリーは全4章。カードダスも全4章に分かれていたそうな。自分は覚えちゃいないけど…
カードダスを集めるほかに、集めたカードダスを使う手段として、カードダスのキャラを実体化させて敵と戦わせる「コール」という魔法がある。 せっかくの面白いシステムだったのだが、まず魔法を覚えるのに隠しダンジョンに行って書物を入手しなければならないってのがそもそもおかしい。 一番早くても手に入るのが2章・自分なんかは知らなくて4章で手に入れたんだけど、4章で手に入ったところで自分も敵も強いから、使えるキャラがそもそも決まってきてしまう。 能力の低いカードダスは結局コレクションアイテムにしかならないわけよ。せっかく171種類も集められるんだから、全てのカードダスをうまいこと使わせるようなシステムに出来るとなお良かったと思う。
うちでプレイしたときにはたびたびバグが発生したゲームだったが、一番最たるものが3章のバグ。3章はアムロ一人で始まりその後ニュー・ZZ・Zなどが仲間に加わる章になるはずだが、 2章のプレイヤーキャラ・ネモやセイラが仲間に残ったままになっていて、その後仲間に加わるはずの3人衆は仲間になるイベントが発生するだけでパーティーに加わらず、 ものすごい苦労した苦い?思い出がある。調べたところ、3章から1章にワープできるバグがあるそうで、それの亜種か?と思ったりする。
前にこのレビューで「母親がオート戦闘でラスボスを倒した」という微妙な逸話を紹介したが、つい最近このことについて話を聞いてみたところ、暇で随分レベル上げをしたらしい。 それでも自分がプレイした際は大してレベル上げせずに倒せたのでやっぱり強くはないんだろうと思われる。今度再プレイして確かめてみたい。 ラスボスよりもサイコゴーレムの強さに泣いた記憶しかないんだよな…
ナイトガンダムの世界観はそれなりに表現されているし、特徴はないけれど別に破綻もしていない、まあ無難といえば無難な作品。 3章のアムロ編(とくに序盤1人で旅するところ)の難易度の高さ・あと移動速度が遅いのはちょっと辛いかもしれないが。