-Vision-

サッカーゲーム初のJリーグ公認ソフトで、SFC初のJリーグサッカーゲームでもある。シリーズ化されたナムコサッカーゲームの看板的存在だった。 まあファミスタという野球の看板タイトルが既にあったので、無理やり看板タイトルに仕立て上げた感がなくもないが…。 Jリーグ初年度の10チームが登場する。

サーチパス・シュート・センタリングなどの一通りの操作が簡単に出来るようにはなっている。ただスピード感がなくキャラも全体的にこじんまりとしていて、 出た時期が時期だと考えてもちょっと辛い出来。守備に行こうと思った時に限ってプレイヤー操作にならなかったり、そのあたりの切り替えがどうも中途半端。

プライムゴールシリーズの特徴となっていたのが、1対1の時に入るビジュアルシーン。ドリブル側・守備側それぞれが十字キー+Aボタンを押し、 その方向が合った場合は守備側がボールを奪える、合わない場合はドリブル側がよけてプレイ続行となるもの。採用したのはこのゲームが初でおそらく最後だろうし、 差別化には十分すぎるほどのシステムだったが、まずそもそもJリーグのゲームが初なのに差別化が必要だったか?というのがある。 既存のワールドサッカーゲームともわざわざ分ける必要があっただろうか?

それと、もともとスピード感が薄いのは先ほど書いたとおりだが、スピード感が薄い上に1対1になると強制的に試合の流れが止まってビジュアルシーンになってしまうので、 スピード感のなさが更に際立つ結果になってしまう。ボールを奪えるかどうかがプレイヤーの腕に関係ない完全ランダム要素というところも個人的にはえらく疑問だ。

そのほか、試合中に選手の交代は一切不可・イエローカード等がないのでファールはあるが警告は一切出ないなど、サッカーゲームとして致命的な欠点もちらほら。 ミニゲームとしてリフティングゲームが収録されていて、まあこれはこれで面白い。ていうか、そんなもの入れてる暇があるんなら本編をまず何とかしろって感じなんだが…。

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sinth 2005.06.04 Webmaster: S.K Mail: vision_hp@hotmail.co.jp