市長となって0から町を発展させてゆく都市育成シミュレーションゲーム。パソコンからの移植作品で、移植に当たってSFCオリジナルキャラとして相談役のDr.ライトが登場。Dr.ライトの意見を参考にしつつ(途中からほとんど参考にならなくなるが)、宅地・道路・商業地などをバランスよく配置して町を発展させてゆく。
まあ有名すぎるゲームなので細かいシステムなんかは書かなくてもいいと思うんだけども、住宅地・商業地・工業地の3地区を基本に、 発電所・警察/消防・道路や線路などの要素もきちんと取り入れて、なおかつわかりやすい作りにしているのはすごいと思うんだよ。 これだけ作れるものがあると、何をしていいものかすぐにわからなくなることがあると思うんだけど、このゲームってそれが少ないんだよな。
このゲーム始めた当初は地価の意味をまったく知らなくて、でかい建物(合体してできるTOPのこと)できねーよ~とかずっと考えてた、そんな時期が俺にもありました。繰り返しプレイしやすいゲーム性なので、どんどん新しいことを覚えていける。
マップは全1000ある。1000あるからといって1000回プレイできるってほどのものではない(同じような地形が多い、明らかに50万人無理だろうってな地形もあるので)が、50万人到達だけが楽しみ方じゃないしねえ。もし目指すなら61番。確か水域の面積が一番小さいマップですね。たくさん選べることにはいいんだが、1個1個選ぶときにロード時間みたいな待ち時間が出るのが鬱陶しい。処理能力的な問題なんだろうか。いろんなマップを見てみたいと思っても、1個1個見るのに待たされたら見る気なくすでしょ?ってことですよね。まあ十数年たった今更つっこんでも仕方のないことだが。
このゲームが素晴らしかった点は数々あると思うのだが、普通にプレイしたときに「50万人」という目標と、それを目指すためのシステムとのバランスが非常に秀逸だったことがあると思う。地価だとかそういうのを何も考えずにプレイしていったら、たとえ61番マップを使おうが50万人ぎりぎり行かないくらい(大体40~45万人)で止まってしまう。いったん止まってしまった人口を再び増やしはじめるのは不可能に等しい(地価下落の状態で出来上がった住宅街・商業街は復帰がなかなかきかない)。
実在の都市を使ったシナリオモードもなかなかの出来だった。全体的にちょっと難しかったような記憶があるが。UFO襲来とフリー計画の隠しマップも面白かった。フリー計画は水域が一切なく、これならメガロポリス余裕じゃね!?と思ったが、水域がないために水域近くの地価上昇が望めず、それがまた難しかったとか。
そんなこんなで、裏技というのもあってだな、資金が最大に出来るってやつ。これを使ったら楽にメガロポリス出来るんじゃね?と思って裏技を使い、やっぱり地価を良くわかってなかったがために46万人くらいで頭打ちになってやり直しをした俺。そして、あまりにメトロポリスの音楽ばかり聴き続けていたおかげで、 メトロポリス時の音楽が今でも一番好きなこの俺。こっちのほうがなんとなく都市っぽい音楽のように聞こえるんだよ!何となく。
当時小学生だったので当時の移植事情まではよく知らんのだが、日本向けの目標数値設定が成功したいい例だったそうな。確かに言われたら目指すよなぁ。目標をあいまいに設定し自由度を高めたゲームは今でこそ認知されて大きな売上を締めているけど、やはりそこは時代の違い。今出すのであれば、しっかりとした目標設定をしないほうが売れたかもしれない。
なんだかさっぱりまとまらない文になったけど、SFC本体発売からわずか半年足らず。SFC版シムシティーは、初めて自由に都市を作る楽しみをくれたソフトだったわけですね。今でも楽しめる、素晴らしいソフトです。ってこれだけ言いたかった。 |