ページ1
アースライト
アクトレイザー
アクトレイザー2 沈黙の聖戦
悪魔城ドラキュラ
アメリカンバトルドーム
ウォーリーをさがせ!絵本の国の大冒険
ウルトラマン
SDガンダムX
SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語
~大いなる遺産~

F-ZERO
F-1 GRAND PRIX
ガデュリン
餓狼伝説SPECIAL
グラディウスIII
3次元格闘ボールズ
サンリオワールド スマッシュボール!
Jリーグ エキサイトステージ'94
Jリーグ エキサイトステージ'95
Jリーグ エキサイトステージ'96
Jリーグサッカー プライムゴール

ページ2
Jリーグサッカー プライムゴール2
Jリーグサッカー プライムゴール3
Jリーグ スーパーサッカー
Jリーグ スーパーサッカー'95 実況スタジアム
シムシティー
スーパーヴァリアブル・ジオ
スーパー3Dベースボール
スーパードンキーコング
スーパーパワーリーグ2
スーパーパワーリーグ3
スーパーファミスタ3
スーパープロフェッショナルベースボール
スーパープロフェッショナルベースボール2
スーパーマリオワールド
SUPER燃えろ!プロ野球
ストリートファイターII
ストリートファイターII TURBO
ストリートファイターZERO2
スパークワールド
ダイナミックスタジアム

ページ3
ディメンションフォース
ドラゴンボールZ 超武闘伝
ドラッケン
ファイナルファイト
ファイナルファンタジーIV
ファイナルファンタジーV
プロサッカー
プロ野球 熱闘ぱずるスタジアム
フロントミッション
負けるな!魔剣道2
幽☆遊☆白書2 格闘の章
ロマンシング サ・ガ
ロマンシング サ・ガ2

SFC短文レビュー2(過去レビュー詰め合わせ)

Jリーグサッカー プライムゴール2 ★★★ ナムコ/1994.08.05/スポーツ・サッカー

 ナムコのJリーグサッカーゲーム第2弾。94年のデータを使用、JFLから昇格のジュビロとベルマーレが加わった12チームを使用できる。グラフィックは大きく進化したほか、スピード感が大幅に上昇してかなり遊びやすいゲームに進化している。どうしてもデータの都合上毎年出すことが要求される野球やサッカーゲームのシリーズにおいて、1年でこれだけいろんな部分を改善してくるっていうのはさすがだなーと思う。

 操作に関して前作とほとんど変わっていない。センタリングが出しやすいなどの簡単操作部分は継続されているし、何もボタンを押さなくても相手に近づくだけでボールに当たりにいけるのでディフェンスも楽(これは前作でもそうだが)。パスをどうやって繋ぐかという要素が多分に要求されるゲーム性のように思える。サーチパスが主なのでそのあたりは簡単な反面、スルーパス系はとかく出しにくいしプレイヤー以外の選手がそういった動きをしないので基本的に困難。

 ゲームメニューは、リーグ戦とvsCOM戦のほかにPK戦とオールスターモードが加わった。前作にあったミニゲームは今作ではなくなっているが、次回作で復活しているのを見ると、実は普通に人気だったのか?と思わなくもない。前作でそんなもの入れてる暇があったら…と思ったのは自分だけではないはずで、そのへんをわかった上での処置かもしれないけど。

 そのほかの追加要素としては、試合前にフォーメーションの変更が可能になった・試合中に選手交代が可能になった・イエローカード&レッドカードが出るようになった・オフサイドの追加など。当たり前のものばかりだが、前作にはこういうのがなかったと思えば、いかに2作目にして大進化を遂げたかがわかるだろう。普通といえば普通のゲームなんだが、この普通を達成できたゲームがそれほど多くなかったのがSFCサッカーゲームの特徴だったと思うんだなー。

 難点ってわけではないんだが、vsCPU戦をやってると、あまりのセットプレイの弱さに笑える。


Jリーグサッカー プライムゴール3 ★★☆ ナムコ/1995.08.04/スポーツ・サッカー

 ナムコ発売のJリーグサッカーゲームシリーズ第3弾。95年ということで、セレッソ・レイソルを加えた14チームが参戦。

 グラフィックの進化など、まあ正常進化といったところ。2が大きすぎる進化だった(1がまずすぎたっていうのもあるが)ので、インパクトは2に比べると少なかったかもしれない。いろんなところで書いてるが、やっぱりスポーツゲームのシリーズは難しいなと思う。

 ゲームメニューには、総当りのリーグ戦モード「対抗戦」やオリジナル選手育成モード「君がヒーロー」が加わった。 育成とは言っても、5月~2月までの1ヶ月ごとに練習メニューを選んでその結果がランダムで出るだけという単純な内容で、面白いものでは決してない。 スーパーファミスタのもそうだけど、育成系のモードは中途半端すぎてモードとして独立させる意味がないような気がする。

 変わったところとしては…キーパーがボールを持った後にマニュアル操作できるようになったとかそんな感じ。ボールを蹴る際のタイミングが遅くなっていたりして実際に近くなったとは言えるが、前作のスピード感を見てるとこの変更も微妙なところ。ゲームはゲームっていう時代だったからね。

 ミニゲームは初代以来2作ぶりに復活。キーパーを操作してゴールを守るというゲームウォッチみたいなゲームが出来るようになっている。 これはこれで非常に楽しいが、ミニゲームを入れる余裕があるのか、本編の中途半端さをごまかしたと取るのか…。ファミスタに並ぶ長寿シリーズにしようとした意気込みはすごかったと思う(実際にけっこう売れていたように記憶している)けど、まあ結果はPSでも成功せず、その後のナムコのサッカーゲームは結局振るわず(本数出してないしな)、コナミに覇権を完全に握られることに。うーん、何回も言うけど、シリーズって難しい。


Jリーグスーパーサッカー ★★ ハドソン/1994.03.18/スポーツ・サッカー

 ハドソンのJリーグサッカーゲームシリーズ。同名でのシリーズ2作+96年版の名前を変えたJリーグゲームと、ハドソンもSFCでは3作のソフトを発売した。

 ゲームメニューは一般的なプレシーズン・リーグ戦・オールスターなどが並ぶ。オプションメニューがとかく豊富で、スタジアムの天候や芝の固さ・風の有無と風向き・ スタジアムの視点(トップ・フラット・サイドの3種類から選べる)・選手の走るスピードの変更など。おそらくサッカーゲーム中でも随一の多さだと思う。もちろんリーグ戦などでは自動で選定されるが。

 選手の動きがかなり特殊。ボールに追いついた時をはじめ、選手全員がスケート靴を履いたかのような滑る動きをする。 しかもボールを持たない守備の選手の動きがだんだんとスピードアップするという不可解な動きをするため、ドリブルで守備を突破するといった行動が不可能に等しい。まあとにかく選手を動かすのにまともな動きにならないっていうのが大問題。

 あと、サーチパスがサーチの癖にきちんと出ないので、パスを繋ぐのからいきなり難しいとかもう…。Aボタンのヘディングがやたらと強くて、これだけでゴール手前まで持って行ったり出来るし…キーパーでドリブルしていくと何故かボール取られないし…。何かサッカーゲームとしていろいろおかしいゲームだった。

 視点を3種類から選べるのも面白いんだけど、フラットとトップって選ぶ意味があるのかね??視点は確かに変わるんだけど、ゲーム的に対して変化がないような。基本はサイドだけあればいいし、わざわざ2個以上の視点でプレイすることもないよな。

 まあ。これでもJリーグサッカーゲームの中ではエキサイトステージ・プライムゴールと並んで3大Jリーグゲームだったような印象はあるが。っていうか他にJリーグのゲームって出てたっけ?ワールドサッカー系ならたくさん出てくるんだけどねー…


Jリーグスーパーサッカー'95 実況スタジアム ★★ ハドソン/1995.03.18/スポーツ・サッカー

 ハドソンのJリーグシリーズ第2弾。前年度昇格したレイソル・セレッソを含めた全14チームが登場。前作同様の多彩なゲームオプションが特徴で、今回もスタジアムの視点を3種類から選べたり、天候・選手の走るスピードを選べたりできる。

 前作はいろいろと動きのおかしいゲームだったのだが、今回は随分とまともになった。まずグラフィック面では選手が随分とスリムになるなどしていて、 エキサイトステージにほど近いグラフィックに。前作から比べるとものすごい進化。選手の動きもスケートのように滑った動きをしなくなったし。ものすごいグラフィックというわけではないものの。まあごく標準とでも言おうか。

 動きは非常に良くなったが、ゴール前で斜め上ないし斜め下にシュートすると必ずゴールになる場所があるのはサッカーゲームとして致命的。パスが基本的にサーチパスしかない(ロングボールorシュートを無理やりスルーパス気味にすることはできるが)とか、グラフィック以外の基本部分が前時代な出来になっていて、95の時点でかなり完成系だったエキサイトステージシリーズに比べるとこの辺で見劣りする。

 グラフィック以上に一番のウリとしていたのはサウンド面。実況スタジアムの名の通り試合中に実況が入るようになったほか、試合中のBGMはすべて本物の応援歌を使用するなど、(無駄に)凝った仕様になっていた。
 実況に関しては、プレーのときのみ声が流れるようになっているんだけど、クリアしたときに「クリア!」とかシュートしたときに「シュート!」とか、 プレイ一つ一つに声が入るに過ぎないのね。がんばってないわけではないし、SFCの容量で声を入れるって時点で結構難しいのはわかるんだけども、ここまで簡略なものだと、別になかったらなかったでいいような…って気になってしまう。

 前作と同様の3種類の視点だが、前作以上にトップ・フラットのバランスの悪さというか画面の見にくさが前面に出ていて、あいかわらず3種類ある意味がよくわからない。もうサイド視点だけでいいじゃない…。


シムシティー ★★★★☆ 任天堂/1991.04.26/シミュレーション

 市長となって0から町を発展させてゆく都市育成シミュレーションゲーム。パソコンからの移植作品で、移植に当たってSFCオリジナルキャラとして相談役のDr.ライトが登場。Dr.ライトの意見を参考にしつつ(途中からほとんど参考にならなくなるが)、宅地・道路・商業地などをバランスよく配置して町を発展させてゆく。

 まあ有名すぎるゲームなので細かいシステムなんかは書かなくてもいいと思うんだけども、住宅地・商業地・工業地の3地区を基本に、 発電所・警察/消防・道路や線路などの要素もきちんと取り入れて、なおかつわかりやすい作りにしているのはすごいと思うんだよ。 これだけ作れるものがあると、何をしていいものかすぐにわからなくなることがあると思うんだけど、このゲームってそれが少ないんだよな。
 このゲーム始めた当初は地価の意味をまったく知らなくて、でかい建物(合体してできるTOPのこと)できねーよ~とかずっと考えてた、そんな時期が俺にもありました。繰り返しプレイしやすいゲーム性なので、どんどん新しいことを覚えていける。

 マップは全1000ある。1000あるからといって1000回プレイできるってほどのものではない(同じような地形が多い、明らかに50万人無理だろうってな地形もあるので)が、50万人到達だけが楽しみ方じゃないしねえ。もし目指すなら61番。確か水域の面積が一番小さいマップですね。たくさん選べることにはいいんだが、1個1個選ぶときにロード時間みたいな待ち時間が出るのが鬱陶しい。処理能力的な問題なんだろうか。いろんなマップを見てみたいと思っても、1個1個見るのに待たされたら見る気なくすでしょ?ってことですよね。まあ十数年たった今更つっこんでも仕方のないことだが。

 このゲームが素晴らしかった点は数々あると思うのだが、普通にプレイしたときに「50万人」という目標と、それを目指すためのシステムとのバランスが非常に秀逸だったことがあると思う。地価だとかそういうのを何も考えずにプレイしていったら、たとえ61番マップを使おうが50万人ぎりぎり行かないくらい(大体40~45万人)で止まってしまう。いったん止まってしまった人口を再び増やしはじめるのは不可能に等しい(地価下落の状態で出来上がった住宅街・商業街は復帰がなかなかきかない)。

 実在の都市を使ったシナリオモードもなかなかの出来だった。全体的にちょっと難しかったような記憶があるが。UFO襲来とフリー計画の隠しマップも面白かった。フリー計画は水域が一切なく、これならメガロポリス余裕じゃね!?と思ったが、水域がないために水域近くの地価上昇が望めず、それがまた難しかったとか。

 そんなこんなで、裏技というのもあってだな、資金が最大に出来るってやつ。これを使ったら楽にメガロポリス出来るんじゃね?と思って裏技を使い、やっぱり地価を良くわかってなかったがために46万人くらいで頭打ちになってやり直しをした俺。そして、あまりにメトロポリスの音楽ばかり聴き続けていたおかげで、 メトロポリス時の音楽が今でも一番好きなこの俺。こっちのほうがなんとなく都市っぽい音楽のように聞こえるんだよ!何となく。

 当時小学生だったので当時の移植事情まではよく知らんのだが、日本向けの目標数値設定が成功したいい例だったそうな。確かに言われたら目指すよなぁ。目標をあいまいに設定し自由度を高めたゲームは今でこそ認知されて大きな売上を締めているけど、やはりそこは時代の違い。今出すのであれば、しっかりとした目標設定をしないほうが売れたかもしれない。

 なんだかさっぱりまとまらない文になったけど、SFC本体発売からわずか半年足らず。SFC版シムシティーは、初めて自由に都市を作る楽しみをくれたソフトだったわけですね。今でも楽しめる、素晴らしいソフトです。ってこれだけ言いたかった。


スーパーヴァリアブル・ジオ ★★★ TGL/1995.07.21/格闘アクション・2D

 もともとはPC-98で発売された18禁格闘アクションゲームシリーズ、そのSFC移植版。 もちろんSFC移植に当たってはCGなどはカットされ、コンシューマ向けに書き直されたCGが使われている。内容としては、9人のウエイトレスが賞金を目指して戦うというもので、登場キャラはすべて女の子。

 さて、肝心のゲーム内容ですが。SFCの格ゲーの中ではかなり面白いと言える。キャラ数はまあまあ。連続技はきちんとあるし、スピード感はそこそこあるし、キーレスポンスも悪くない。打撃音などのエフェクト関連もSFCのゲームにしてはかなりがんばってる方だと思う。

 まあ、CG関連はさすがSFCだけにきれいとは言えないけど、これもまあまあがんばってる部類。キャラのバランスはいまいちらしい(自分で使ってる分にはよくわからん)けど、全体的になかなか上出来。


スーパー3Dベースボール ★☆ ジャレコ/1993.10.01/スポーツ・野球

 ジャレコの野球ゲーム。こう聞くとまず出てくるのは「燃えプロ」シリーズだが、このゲームは燃えプロシリーズとはほぼ無関係。後のSUPER燃えプロに受け継がれた部分はある(このゲームで初搭載された紅白戦モードなど)が、燃えプロ独自のTV中継視点ではなく、 ファミスタ系(上:投手、下:打者)の視点となっている。

 このゲームの一番のウリ、それはタイトルにもある「3D」という部分。このゲーム、”打球を打ってからの画面の切り替えが一切ない”という特殊な視点がある。打球をカメラが追っていくというこの視点がまさに3D。もちろんこんな視点を採用したのはこのゲームがSFC初だろう。エキサイティングに見せたいという意欲は伝わる。ちなみにPSだとデジカルリーグが同じ視点を採用している。

 しかし、これは時代を先取りしすぎた。SFCでこの視点を生かすには明らかにスペック不足で、さすがに動きに相当無理がある。しかも3D視点になったりならなかったりする(ならない場合は通常の真上から見た守備視点になる)上にその基準が明確ではなく、なぜこの打球で3D視点になるんだ?と首を傾げることが非常に多い。

 ジャレコらしく登場するキャラはリアル系を目指したもので割とグラフィックは見れる感じだが 同じ視点のリアル系ゲームとしてハドソンのスーパーパワーリーグシリーズがあり、こちらのほうがキャラ全体的に大きめで迫力があるため、ちょっと埋もれてる感も。3D視点にする以上はこのファミスタ視点にする以外には考えられないので仕方ないかなって所はあるけれど。

 結論として、PS以降のポリゴンゲームだったらもっと楽しめただろうな、という残念な作品。他のゲームにはない破天荒なシステムや視点を採用するあたりは、ジャレコらしさがとっても出ている作品のような気はしますが。


スーパードンキーコング ★★★★ 任天堂/1994.11.26/アクション

 レンダリングを施された超美麗なグラフィックが話題を呼んだアクションゲーム。発売が94年だが、グラフィックは次世代機に匹敵した。動きもなかなかいい。イギリスの製作スタジオ"レア"が製作を担当、滑らかな感じが非常に洋ゲーっぽい雰囲気を醸し出している。

 マリオシリーズと比べると、全般的な難易度は少々高いような気はする。特に、達成率100%を目指すのに見つける必要がある隠し通路。最後のほうになってくるとこの隠し場所が絶妙に難しく、攻略本なしに完全達成するのはなかなか厳しいんじゃないか、と思えたほど。(俺は実際無理でした)

 とにもかくにもグラフィックが素晴らしく、今見てもきれいと思えるほどの出来の良さなので、グラフィックを見るだけでも十分にプレイする価値はある。さすがは任天堂、良ゲー。


スーパーパワーリーグ2 ★★☆ ハドソン/1994.08.03/スポーツ・野球

 PCエンジンから続く、リアル系野球ゲームシリーズのSFC第2弾。

 投球・打撃画面のリアルさがウリのこのゲーム、前作よりもさらにグラフィックは進化。演出の面でも、実況やウグイス嬢(ポジションと背番号のみだが)が追加されるなど、大幅パワーアップ。さらに、選手の名前が漢字で表示されるようになったのも大きい。前回は違和感バリバリで。前作で好評だったプロ野球ニュースは健在。前回はフジテレビとのタッグだったが、今回はTBSになった。

 …と、ウリにしている部分は順当に進化していて非常にいい感じなんだが、それ以外の部分、特に守備画面のひどさは今回でも全く改善されていない。まあここまでシリーズを重ねていくと、これはこれで個性なのかもしれないんだが。3塁にランナーがいて、普通にレフトorライトにヒット打って、ホームタッチアウトってありえないでしょ。被安打18で完封勝利とかさ。

アンダースローの美しさはシリーズ一だと思う。


スーパーパワーリーグ3 ★★ ハドソン/1995.08.10/スポーツ・野球

 リアル系野球ゲームシリーズ、SFC第3弾。

 今回の一番の変更点はウグイス嬢。ついに選手名を喋ってくれるようになった。 しかし1文字ずつ録音したためか、アクセントや音程までめちゃくちゃであんまり意味がない。実況・プロ野球ニュースだが、再びフジテレビとのタッグに戻ったため、実況もフジの福井アナになっている。

 欠点は欠点のまま残っている。このへんは2で散々言ってるのでここでは言わないことにするが、それ以外の欠点もちらほらと。特に打撃に関しては、ミートポイントを前作より近めに大幅にずらしたらしく、前作通りの距離でバットを振るとボールに当たりすらしない。そりゃないだろって感じでして。


スーパーファミスタ3 ★★★ ナムコ/1994.03.04/スポーツ・野球

 ファミスタシリーズ、SFC第3弾。ファミスタシリーズとしては初めてのペナントモード搭載。遅いんじゃ…と思ってたが、同時期に出たパワプロ第1作もペナントモードは無かった(ミニペナントはある)んだな。

 ファミスタといえばゲームバランスの良さも特徴だが、今回に関してはちょっと打高投低ぎみ。 変化球が弱く、非力な打者だろうが変化球を叩けばどんどんスタンドイン 守備形のバランスの良さは従来のまま残っている。さすがはファミスタと言ったところ。

 育成モードみたいなのもあるが、試合に出さないと成長しないとか、試合に出した選手しか年取らないとか、何か作りが甘い。悪くない作品ではあるのだけれど。


スーパープロフェッショナルベースボール  ジャレコ/1991.05.17/スポーツ・野球

 ジャレコの野球ゲームといえば「燃えプロ」だが、このゲームはSFCでのシリーズ初作品。名前も変えて心機一転ということだったんだろうが、結局わずか2作で元に戻したあたりに中途半端さも見える。

 燃えプロシリーズおなじみのセンター後方からの投球・打撃画面は健在。 しかし肝心のグラフィックがヘボく、FC版後期燃えプロの方が色数以外はキレイに見えるのは俺だけだろうか。選手のフォームもある程度似てるというのがウリだったはずだが、残念ながらさっぱり似ていない。
 守備画面も燃えプロ後期の画面をそのまま採用。外野が画面下に来る独特の画面なのだが、ボールがどれだけ飛んでいるのかが非常にわかりにくく、内野はまだしも外野守備が難しすぎる。燃えプロの時点で何故採用したのか不明な方式だが、何故それをそのまま持ってきたのかもわからない。

 裏技で天井サーブみたいなボールを投げられる裏技があった(ボールになるので大して意味のない技)が、そんなもの入れてる暇があったらもうちょっとゲーム、せめてグラフィックをしっかりしろと…


スーパープロフェッショナルベースボール2 ★★ ジャレコ/1992.08.07/スポーツ・野球

 ジャレコの野球ゲームシリーズ、スーパープロフェッショナルベースボールシリーズの第2弾。 グラフィックが全体的に強化された他、ペナントレースモードが追加され、エディットチームを作れるモードが加わるなどしている。 登場選手もついに実名になった。

 一番褒められるのがグラフィックの進化。前作があまりにやばかっただけかもしれないが、普通に見れるグラフィックになっている。たぶんモデルがいるんだろう、サイドスローは間違いなく元巨人の斉藤雅だろうと思う。野茂のフォームだけはほぼ完全再現していて、これは似てる。投球&打撃フォームを実在選手と大して似せていないため、この辺はFC版燃えプロに及ばない部分も多いのだが…。

 投球・打撃のバランスはそこそこ取れているんだが、ストライク・ボールが投げた瞬間にほぼ分かってしまうのはまずいだろう…。 キャッチャーミットの動かし方はもうちょっと考えるべきだったかも。守備に関しては外野が上に来るごく普通の守備画面に戻ったが、 キャラもフィールドも大きいため、ちょっと守備はしにくい感じ。飛ぶボールの軌道の問題か、セカンドゴロ・ショートゴロにはまずならないのが謎だ。

 そのほか、ファインプレー・もしくはそれに近いプレーの際に演出が入る「REAL UP」というのがあるんだが、 フェンスのそばで確実に届かないホームランの打球に対してジャンプしただけでも演出が流れたり、 本塁での交錯のときも、投げたボールが間違いなく間に合わないのに演出が入ったりと、もうちょっと考えて出せよという場面が多数。オプションでオンオフを選べるので、始める前にオフにしてプレイすることをお勧めします。

 エディットモードは、オリジナルチームを作ることができるというもの。2チーム作れて名前から能力まで細かく変えることが出来るが、 作ったチームがオープン戦と対戦でしか使えないし、なぜか打者のフォームを変えられない(投手は可能)とか、これまた中途半端な出来。

 さすがは燃えプロの後継作ってところだが、前作よりマシ程度で面白いわけでは決してないことには注意したい。


スーパーマリオワールド ★★★★★ 任天堂/1990.11.21/アクション

 SFC本体と同時発売となったご存知マリオのアクションゲーム、これが第4弾。3のときはステージ数が多いにも関わらずセーブが出来ないのが致命的だったが、今回からバッテリーバックアップを採用した。

 出た当時のSFCって、拡大・縮小・モザイク処理が出来る!!ってのが大きな宣伝文句だったように記憶しているが、このゲーム、見事にそれをちりばめて「SFCってこんなすごいんだぞ」ってのを明確に示している。さすがはハードメーカーと言ったところです。あと、確かノコノコが8匹以上並んで出てくるのもあったような(FCだと8以上並ぶと処理落ちするはず)

 前作のしっぽマリオに変わる空飛び要素は「マント」になった。少し操作が難解だったが時間切れがなく、うまくやれば永久に飛べるのは良かった。恐竜の「ヨッシー」も初登場。3色ヨッシーもこの作品で既に登場するなど、システムの完成度はかなりのもの。

 隠しステージ・スターロード・裏世界などなど、通常プレイでは見ることの出来ない豊富な隠し要素もまた良い。ここまでの作品をSFC発売と同時に(しかももう1本出したF-ZEROもまた素晴らしい出来だった)出せるんだから、任天堂って凄い。今プレイしても十分楽しめる優良作品。


SUPER燃えろ!プロ野球 ★★ ジャレコ/1994.12.23/スポーツ・野球

 燃えプロシリーズの新作で、SFCとしては3作目。(燃えプロという名前では初だが)

 今回は燃えプロシリーズのウリ、投球・打撃画面にさらに気合が入っていて、一部選手はかなり似ている。オマリーや伊良部・野茂などは特徴つかんでるなー、と言った感じ。かわりに、今まで似てたはずの桑田が全く似なくなってしまったのはなぜか、非常に気になるところだが。

 燃えプロシリーズ特有の画面構成に変化はほとんどないのだが、投球システムは大幅に変化。A・B・X・Yに球種が割り振られ、まずコースを選び、その後球種のボタンを押して投げるというもの。今までの野球ゲームにはなかったパターン(今のゲームでもそうそうないけど)で、新鮮さはあった。が、投げるコースを選ぶときにキャッチャーのマスクが動くため、投げる前からコースがばれるのが欠点。あと、どんな投手にも必ず4種類の球種が割り当てられているため、こんなボール投げないよな?って選手が多数いたりするのは何とも…

 打撃に関しては全体的に重く、投げたボールはかなり速いにもかかわらず振るバットは重い。投手がボールを離す瞬間くらいにボタンを押してないと、ボールに当たらない。ちなみに打球スピードもめっぽう速いため、守備も激ムズ。
 その他、三振以外でアウトにすると必ず内野でボール回しを始めてみたり、デッドボールを当てると必ず乱闘になったりと、わけのわからんところだけ凝った作り。さすが燃えプロ。

 結論。グラフィックは凄いけど、それ以外が全ていまいち。非常に燃えプロらしい出来。


ストリートファイターII ★★★☆ カプコン/1992.06.10/格闘アクション・2D

 格闘アクションゲームの金字塔、ストリートファイターIIの初代作品。

 別にゲームに関する説明はいらないだろうと思うので飛ばすことにするが、移植はかなり頑張ってたんじゃないかと思う。ボタンの配置上、どうしてもL・Rボタンまで駆使しなきゃならない操作系がやばめだったが…。この辺はメガドラ版が凄かったな。(MDはダッシュターボだっけか)
 後に出たTURBOの出来がまたかなり良かったため、最初からターボを出してくれても良かったような気はしないでもないが。それでも売り上げは289万本だそうですよ。今じゃ考えられないよな、こんな本数。

 ほぼ全ての格闘ゲームの原点のキャラクター、原点の操作系&コマンドなどなど、よくもまあこれだけ作り上げたもんです。もう初代ストIIが出てから20年になろうとしているけど、まだまだ色褪せない世界は見事です。


ストリートファイターII TURBO ★★★★★ カプコン/1993.07.11/格闘アクション・2D

 ストリートファイターIIシリーズ、SFC第2弾。アーケード版「ダッシュターボ」の移植に+αといった内容で、マイナーチェンジにもかかわらず200万本オーバーという販売本数を記録している。

 マイナーチェンジとは言え、変更点は多かった。バイソン・バルログ・サガット・ベガの四天王が通常のプレイヤーキャラとして使えるようになった他、 それぞれのキャラには新たな技が追加されていたり、ゲームスピードを5段階から変えることも出来るようになった。ほぼ”次回作に近い”変更内容で、個人的にはゲームスピードの変更がツボだった。

 基本はそれほど大きく変わっていないのだが、ゲームスピードが変わるだけで印象がガラッと変わる。この追加は大正解だと思う。 裏技で10段階までスピードを上げられるものがあったが、超高速の戦いは楽しかったね。ベガのサイコクラッシャーとか速すぎて笑ったもんな。こういう遊び心のある追加要素も良かった。

 初代も面白かったけど、SFCで楽しかった格ゲーと言えばこのゲームは外せない。しっかりとした基本を受け継ぎ、新しい要素もちりばめた絶妙の面白さ。文句なしにオススメできる作品です。


ストリートファイターZERO2  カプコン/1996.12.20/格闘アクション・2D

 ストリートファイターZERO2のSFC移植版。なぜかPS版・SS版などの次世代機版の後に発売されている。かなり安定した人気を誇っていたようなので、いろんな機種で作ってみたらSFCでも作れちゃった、みたいな経緯らしい。

 ゲーム云々よりも何よりも、まずSFCで出すことに相当無理があった作品だと思う。グラフィックはどう頑張ってもSFCレベルだし、モードもアーケードとオプションしかないし、一番凄いのが、SFCなのに「ROUND○、ファイト!」と言った瞬間に3秒ほどロード時間が入る。ちょっと無理しすぎたんじゃないかカプコン。

 いろんな意味で辛い作品。ネタとしてはいいかもしれないが、それにしては中古価格もちょっと高くて微妙かも。何でこんなに高いんだろ、このゲームは…


スパークワールド ★☆ デンズ/1995.05.26/アクション

 まあ、言ってしまえばボンバーマン劣化版。画面構成から何からボンバーマン。 最初から電池(ボンバーマンの爆弾)を多数置けるようになっていたり、ボンバーマンで言うところのキックも最初から使えるようになっている。対戦を重視した作りになっているようで、確かに本家より対戦ていう感じはするかも。

 フィールドに関しても、滑る・一定方向に流されるなどオリジナルのステージを用意しているが、せっかくの対戦重視な特徴をこのフィールドがフイにしてしまう。ジャングルステージはたまに画面半分を覆う木が登場してジャマしてくれるほか、アイスステージなどの慣性が働くステージも、特に必要だとは思えないんだよな。

 一度爆風に当たっても死なないシステム(ライフ2みたいなもんだと思ってくれれば)なのも意味不明。いろいろ頑張っても、オリジナルにはやっぱり勝てないという典型的作品。


ダイナミックスタジアム ★☆ サミー/1993.11.26/スポーツ・野球

 サミー発売のプロ野球ゲーム。ペナントレース・オープン戦・オールスターなど基本的なモードは一通り入っているほか、マルチタップ対応で最大5人までの同時プレイが可能なのが珍しい。

 特徴はグラフィックで、すべての選手がムキムキマッチョ。三振するとバットをひざで叩き割ったりする。そりゃあ、最初は面白い。だけど、全ての選手が色違いの同じグラフィックなもんだから、結局すぐ飽きる。ゲームバランス的にも、外野手の頭を超えるような大きなあたりでもほぼシングルヒットになるなど、優れてるとはとても言えない出来。

 あと、日本ハムの田中幸雄がなぜか左打ちだったりするんだが、このゲームの作者、野球ちゃんと見てるのか?