PLAY STATION 2 - part2

ナムコレクション

ナムコ50周年を記念して発売された、プレイステーションオリジナルの5タイトルを収録したコレクションソフト。 「リッジレーサー」「エースコンバット2」「鉄拳」「風のクロノア〜door to phantmile〜」「ミスタードリラー」の5タイトルが収録されている。

5つのタイトルはPS版と全く同じ内容で、特に追加されたところはない。PS2のメモリーカードにセーブできるようになっているのはメリットだろうけども。 さすがにアンケートなどを重ねた上で選ばれた5タイトルだけあって、今プレイしてもかなり楽しめる。

追加要素としては、ゲームの画像やプレイムービーなどが鑑賞できる「ミュージアムモード」が加わっている。 なかなか面白いですよ。まあ、追加要素だけのために\3,800出すかどうかってのは微妙なところだが…。5本とも持ってない人ならいいんじゃないかと。

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熱チュー!プロ野球 2002

ナムコがPS2に送り込んだ、リアル系野球ゲーム。今までのリアル系はどうにも微妙なのが多かったが、 今回のはなかなか頑張ってます。それでも違和感がないわけでは決してないが。

メニューはオープン・ペナント・トレーニングのほかにオリジナル選手を育てられる「アスナロ」モードなどがある。 そのアスナロモード、1年しか出来ない上、ミッション制はいいとして、その種類が少ないなど微妙な点もちらほらと。 ぜひ改善して欲しいところです。さくさく進むのはいいけど。

もちろんグラフィックだけではなく、システム的にも新しい試みがいろいろと。特筆すべきはやはり投球システム。 ゴルフゲームのような・・・と言えばいいのか、動くゲージでタイミングを取るという方式。 球威とコントロールをひとつのゲージでいっぺんに調節できるってのはなかなか盲点。楽しいです、これ。 じゃあバッティングはどうかと言うと、カーソル合わせてタイミング取るだけ。 このへんは俺大リスペクトのやきゅあそシリーズに大きく負ける。このへんが良ければなー。

あと実況。タイトルに「実況」とかつけてないからそこまでウリにしてるわけではないんだろうが、 それにしてもパターンが少なすぎる。その上喋りがめっぽう少ないってのはどうか。意味なさげ。

…といろいろ並べましたが、リアル系の中ではかなりいいほうです。しかも1作目。 これからいろいろ改善していってくれれば、相当化けそうな気がする、そんなゲームでした。

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熱チュー!プロ野球 2003

リアル系野球ゲームの2作目。選手数が120人も増加したほか、(360人→480人)グラフィック面もパワーアップ。 投球の面では、テレビ中継と同じ視点で投げることも可能になった。 アスナロモードのほかに、選手引退までプレイ可能な「ジンセイ」モードも追加されるなど、前作で言われてた欠点はおおかた改善。

新モードのジンセイモード。もちろん長くプレイできるようになったのは重要な点なのだが、 ミッション制とミッションの少なさは相変わらず。最初数年はいいとして、長々とやる気にはなれない。 せっかく引退までできるんだから、いろいろイベントが欲しかった。このあたりは改善希望。

投球・打撃のシステムは相変わらずだが、ストライクゾーンがしっかり縦長になったほか、 プレイ難易度に「SUPER」を追加したことで上級者でも楽しめるようにしたのはナイス改善点と言ったところ。 打撃を「SUPER」にすると、ほんとよく打たれるけどな。三振取れないし。

実況のほうは特に改善点も見られず、相変わらず喋らない実況。これならなくてもなあ。

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バウンサー The Bouncer

スクウェアのPS2進出第1弾となったアクションゲーム。 パラサイト・イヴで見せた映画的手法の延長線上のようなコンセプト。らしい。 戦闘シーン以外の大半はムービー+リアルタイムポリゴンで進行。PS2の出来ることのすごさを証明した作品。

肝心の格闘部分はTOBALのシステムを簡略化したような感じで、面白いかと言われると微妙。 演出に力を入れているせいか、格闘部分に関しては投げやりな点が目立つような気はする。

ストーリー進行は、ムービーなどで自動的に進行するのだが、自分でフィールド(通路など)を動く場面もある。 しかし、これに関してはカメラアングルが劣悪で、どこに進んでいいものやらすぐわからなくなる。 せっかくグラフィックがいい水準なのに、これでは…

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幕末浪漫 月華の剣士1・2

SNKが1997年・1998年にアーケード作品として発売しヒットを飛ばした2D剣劇格闘アクションゲーム、 「幕末浪漫 月華の剣士」「幕末浪漫第二幕 月華の剣士〜月に咲く華、散り行く花〜」のシリーズ2作を1本にまとめた作品。 PS2のネットワーク環境を生かしたオンライン対戦機能が新たに加わっている。

内容は、NEO-GEO版2作のベタ移植。NEO-GEOロゴまで入るという完璧な移植内容(?)なのだが、 さすがに初代発売から8年以上が経っていてのグラフィックまでそのまま移植というのはなかなか辛い。 それでも、簡単に出せる弾きを軸としたシステム面は簡単ながらも非常に面白く、今プレイしても楽しめる。

あと、今出すのならば隠し要素は解禁した状態で出してほしかった。月華1ならば武蔵は最初から出しててほしかったし、 月華2でいちいち剣質「極」を選ぶのにボタン入力が必要ってのも何とかしてほしかった。別にやって出来ないところじゃなかったと思うんだが。

一人プレイでの追加要素はほとんどないに等しく、せっかくの総集編なんだからギャラリーモードとかあっても良かったと思う。 懐かしくてプレイはするけど、全員クリアしようとかっていう気にはならない。ウリのネットワーク対戦以外ではさほどプレイ時間は長くないゲームだろう。 もうちょっと何か欲しかったよな、これだけ待たせて出したんだし。

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FIFA2002 Road to FIFA WORLDCUP

2002 FIFAワールドカップ公認ソフト。ワールドカップ予選を戦うモードなどが充実。 全122ヶ国の代表チームのほか、ヨーロッパを初めとした全237ものクラブチームが使用できる。 前回'98のもEAのゲームを持ってるが、ここまで入れてどうするんだろうか。

ちなみに。全選手実名とは行かなかったのか、マイナーなチームになると名前がNo.○○ とナンバー表記に。 こんなことするくらいなら、名前の入るところだけ入れて発売すればいいのに…

リーグ戦なども収録。リーグ戦の進め方(節で区切らない)は相変わらず、慣れてないと混乱。 ロード時間はそこまで気にならず、グラフィックも正当進化といった感じで、無難に楽しめるソフトです。

あと、選手の顔が怖い。何か目がおかしいよー。

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プロ野球 熱スタ2006

毎年春恒例、ナムコのリアル系ベースボールシリーズの現在最新作。オープニング映像が実写ムービーとなったほか、 グラフィック面では選手のフォーム中心にかなりの修正が加えられた。ファミスタモードが収録されているのも大きな特徴となっている。

グラフィックだが、前作の場合、似てる選手はとことん似てるのだが逆に似てない選手はとことん似ておらず、 手抜きと思える選手もたくさんいたのだが、今作ではそんな選手たちにかなり改善が加えられた。顔・表情もかなり改善されたのは好印象。 TV中継視点でのフォームはまだぎこちないが。(この辺はプロスピに劣る点だと個人的に思う)

今回は、TV中継視点で打撃も出来るようになった。(今までは投球のみだった)他にバードビューと呼ばれるファミスタライクな視点も追加されたが、 これは微妙だった。こじんまりしている上に投球の高低が分かりにくく、あってもなくても良かったような気がする。

投球に関しては、今までのゲージ方式に加えて「ライブピッチ」と呼ばれる高難易度モードが追加された。 ノーマル方式でもマスクをかけることで難しくすることが出来る…というのは従来からあったが、それをさらに超えた難易度でなかなか楽しい。 ちなみにボールスピードも3段階に変えることが出来るようになったが、このゲームの方式でボールスピードを変える必要性があるのか個人的には疑問。

続いて実況。今回は三宅アナではなく、フジテレビ739などで活躍中の節丸アナが初登場。視聴者からのハガキを読んだり、それ以外もセリフ数は大幅に増加している。 しかし、アナウンサーが変わったのに前と同じセリフが多いのがちょっと問題あり。解説との息もあまり合ってないような。 「今のは…カーブでしょうか?」「スライダーじゃないですかね」ってのが1試合に3〜4回出てくるのはいくらなんでもまずいと思う。

オリジナル選手作成「アスナロモード」も大幅に変更され、キャンプ+オープン戦のみの構成となり、選手完成までの時間が大幅に短縮された。 作りやすくなったのはいい改善だと思う。ちょっと守備系ミッションが難しくて投げかけたが。

今回の目玉とも言われていた「ファミスタモード」。懐かしい動きに感動ものです。ただ…欠点と言えるのかは微妙だが、ちょっと打撃が強すぎるような気はする。 3試合やって、全て2チームともに10点以上の点の取り合いだったぞ。普通にプレイして17-15とか12-11とかになるんだが。こんなんだったか?

というわけで、全体的には結構いろんな部分(地味な部分が多いが)が改善されてて好印象でした。ベースボールライブより相当完成度上がってます。

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ベースボールライブ 2005

ナムコのリアル系ベースボールシリーズの2005年版。熱チュー!から名前を変えての登場。

基本システムはさほど変わっていない。しかし、TV中継視点のリアルさが今までのシリーズと比べて格段にアップしているのは好印象。 似てる選手はとことん似てる。斉藤和巳(ソフトバンク)が正直一番似てたかな。手抜きの選手もいるけどな、たくさん。 グラフィック全般的にも、今までのシリーズに比べてずいぶんと落ち着いた風合いになっているようだ。

さて、新モードも今回多数。12チームの選手をシャッフルし新しいシーズンを戦い抜く「ドリームリーグ」モードや、 OB選手たちと1対1の戦いが出来る「タイムスリップ」モード、そのほかトーナメントなどのモードが追加。 前作まででもあった「ジンセイ」モードは、「熱チュー!劇場」モードとしてパワーアップして登場している。 もちろん、ペナントやオープン戦・トレーニングなどもあり。

中でも一番面白かったのは「ドリームリーグ」モード。バラバラになったチームで戦い抜くだけではなく、経営・育成などにも関わるのが面白い。 最終的には、10年以内に人気球団を作り上げることが目標になるのだが、重要なのはタスクと呼ばれる試合目標。 タスクを設定し、クリアすると選手の能力が上がったり、チームの人気が増加したりする。若手選手に設定可能なブレイクタスクというのもあり、 達成がえらい難しいが、達成すると選手能力が大幅に上昇したりもする。

補強に関しては、ゲーム中ではすべてポイント制になっていて、売り上げや補強費用などがすべてポイントの増減で成り立っている。 シーズンが終わるとFA・ドラフトなどもあり。やきゅつくの様な本格的シミュレーションにはもちろん劣るが、うまくまとまっていてかなり面白い。

全般的にバランスがよく、今までのシリーズのいい点・欠点をよくわかってるなーといった感じでした。 グラフィック含め、地味は地味かもしれないけどな。地味ないい仕事、さすがです、ナムコ。

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みんなのテニス

PS・PS2のスポーツシリーズではおそらく最大のヒットシリーズとなったであろう「みんなのゴルフ」を製作したクラップハンズによる、 新たなライトユーザー向けスポーツゲーム。誰でも楽しめる簡単操作がウリ。

操作はボタン3つと左スティックのみで、おそらく数回プレイすれば覚えられるほど簡単。慣れてくると普通にラリーもこなせるし、 スタミナもあってラリーを続けたりすると足の速さが落ちてきたりするあたりもリアルに出来ている。(キャラの年齢でスタミナが変わるのも面白い) ショットのタイミングを吹き出しで出してくれる(ちょうどいい→♪・速い→ウサギなど)のも親切。

グラフィックもさすがにこなれている。各コートもきれいながら見にくい感じは一切出さないし、ボールが当たると倒れるギミックも色々なコートにあったりして楽しい。 ロード時間も短くて待たされることもほとんどないし、1試合の試合時間も10分以内で終わる(設定に寄るが)ので軽いプレイにも最適なのは嬉しい。

キャラクターは全14人で、インパクトのしやすさで初級・中級・上級と3つのランクに分かれている。 自分のレベルに合わせて選べるあたりはさすが。コスチューム以外にカスタマイズ性があっても良かったんじゃないかとは思うんだが。 なんつーか、初期のキャラ性能だけで選ぶってのは飽きやすい一因になるかなーと…。

ゲームメニューは最大4人まで参加できる対戦モードと、コスチューム・追加キャラクターを入手できるチャレンジモードの2つが主。 対戦モードはハンデを設定できたりもするなどレベルに合った楽しみ方が出来るので盛り上がること間違いなし。

問題となるのはひとりで楽しむ場合で、一人の場合はチャレンジモード以外にプレイモードの選択肢がない(に等しい)。 キャラを選んで対戦して自分のみんテニランクを上げていくだけという単調な内容のため飽きやすく、ゴルフのように18ホール回るわけでもないので所要時間も短い。 チャレンジモード自体もさほどボリュームのあるものではないので、時間のある人なら2〜3日もあれば完全クリアできるほどのボリュームしかなく寂しい。

上級キャラのサーブがちょっと極悪すぎるのも難点だと思う。ウィルのキックサーブとか、ローラのブーメランサーブとか鬼過ぎる。 ラインぎりぎりに入るようにクロスにサーブを打てば、返ってきたボールを逆側に打ち返すだけで大抵のCPUに勝ててしまう。 キャラ性能に差をつけるという意味ではいいかもしれないんだが、ここまで極悪になるとどうかと思うんだな。

「2を出すための体験版的位置付け」なんて意見もちらほら聞かれるけど、このボリューム感のなさだとそう言われても仕方ない一面はあると思う。 基本となる部分は良く出来ていると思うので、次回作に期待ってところでしょうか。アイテム類も次回作には入るんだろうと思うし。

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龍が如く

「伝説の極道」と呼ばれた男、桐生一馬の生き様を描いたアクション・アドベンチャー。 街一つを丸々作り上げた緻密なグラフィックと、簡単ながらも面白い喧嘩アクション部分がうまくかみ合った出来となっている。 日記にてファーストインプレッションをしているので、そちらもご覧あれ。

まず驚くのは神室町。歌舞伎町を元に実に緻密に作られており、街の人一人・看板一つに至るまで手抜きのない出来になっているのは圧巻の一言。 「ドン・キホーテ」などの実在店舗を登場させたり(テーマソングまで複数言語できちんと流れる)、 コンビニ・ラーメン屋・ホストクラブ・キャバクラなどさまざまな場所に入れることが、街を歩いているということを実感させてくれる。

ストーリーも秀逸。ラストのほうでネタばらしが一気に始まってしまったのだけが残念だが、そこまでの引き付けが見事。 スタートしてすぐに、「もうやめられない」って状態に引き込まれるのは凄い。個性的な人物にまず惹かれ、声優陣がまた素晴らしく役にぴったりはまっていて、 ほぼ全てのキャラに全く棒読みらしさを感じないのも凄かった。(キャバクラ嬢くらいか)

アクション面だが、こちらもかなり良い。基本的にボタン2つと掴みしか使わない簡単操作になっていて、なおかつ序盤にチュートリアルもある。 ヒートアクションと呼ばれる必殺技アクションも豪快でカメラワークも良く出すのも簡単、と特に突っ込みどころがない出来となっている。

欠点がないわけではない。まずは喧嘩に入る前のロード時間。特に街中にザコ敵が多数出没する章になると、この欠点がだんだん気になり始める。 それと、喧嘩の際のロックオンの中途半端さ。微妙にロックしてくれなかったりするのが厄介で、 敵の近くでそれが起こると立て直しにいちいち遠くまで走っていく必要があったりしてちょっと面倒だった。

街のアングルに関しても場所によっていろいろと変化するので、途中でどの方向に進んでいいかわからなくなることがしょっちゅうあった。 が、これに関しては「街を魅せる」という姿勢が十分感じられた部分なので不満点はあれど評価しておきたい。 歩きやすいように作ると、せっかくの緻密な街のグラフィックが伝わってこなかっただろう。

ストーリーも見せ方も、全般的にちょっと古い。しかし、それが今までのゲームに比べてえらく新鮮に写る。 何度も何度もプレイするようなゲームではない(クリア後特典も地味だし)と思うが、この新鮮な世界はお金を払ってでも体感する価値はある。 セガが見せた「本気」をぜひ体感してほしい。

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